13日(日
2008 CONTINENTAL CUP SKI JUMPING IN SAPPORO

》札幌コンチ三連戦の特別ルール《
札幌のコンチネンタルカップ三連戦は札幌オリンピック記念、HTB杯、STV杯を兼ねて行われる(もともとはこの3つがコンチを兼ねていた)。
1本目のCOC出場者の上位30名と、札幌五輪記念/HTB杯/STV杯(便宜上、TV杯と呼ぶ)の上位20名が決勝ラウンドに進み、1本目の順位の逆順でスタートする。
COC出場者には同時にTV杯の出場権もあり、たとえCOCで30位以内の2本目に残れなくても、TV杯で20位以内ならTV杯出場者として2本目に進むことができる。COCのポイントはつかない。
札幌スキー連盟のリザルトではCOCJと記されているのがCOC参加者で、FISのリザルトではCOCの結果しか載らないので、スタートNo.が1から始まっていない。

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》参加選手《
姓,名
IN JAPANESE
姓,名
IN JAPANESE
AUT KALTENBOECK, Bastian バスティアン・カルテンベック KOR KANG, Chil Gu カン チルグ
LACKNER, Daniel ダニエル・ラックナー KIM, Hyun Ki キム ヒュンキ
SCHNEIDER, Balthasar バルタザール・シュナイダー NOR EVENSEN, Johan ヨハン・エヴェンセン
THURNBICHLER, Stefan シュテファン・トゥルンビヒラー HILDE, Terje テリエ・ヒルデ
BLU FARTUNOV, Peter ペーター・ファルトゥノフ INGVALDSEN, Ole オレ・イングヴァルドセン
GER HOCKE, Stefan シュテファン・ホッケ SWENSEN, Vegard ヴェガール・スヴェンセン
RITZERFELD, Joerg イェルク・リッツァーフェルト POL HULA, Stefan ステファン・フラ
ULMER, Christian クリスティアン・ウルマー POCHWALA, Tomasz トマシュ・ポフヴァラ
JPN HIGASHI, Akira 東輝 TAJNER, Tomislaw トミスラフ・タイネル
WATASE, Yuta 渡瀬雄太 ZYLA, Piotr ピオトル・ズィラ
HOSOYAMA, Shusaku 細山周作 RUS PLEKHOV, Evgeni エフゲニ・プレコフ
TANAKA, Shota 田中翔大 PONOMAREV, Dmitriy ドミトリィ・ポノマレフ
JPN
1A
OKABE, Takanobu 岡部孝信 SILAEV, Alexey アレクセイ・シラエフ
OSANAI, Yoshihiko 小山内佳彦 TROFIMOV, Roman-Sergeevich ローマンセルゲーヴィッチ・トロフィモフ
ENDO, Kota 遠藤晃太 SLO SINKOVEC, Jure ユレ・シンコヴェッツ
SAKANO, Yukio 坂野幸夫 URBANC, Rok ロク・ウルバンツ
NISHIMORI, Ryohei 西森享平
ITO, Kenshiro 伊藤謙司郎
SAKUYAMA, Kento 作山憲斗
HOSODA, Shotaro 細田将太郎
TAKAYANAGI, Taro 高柳太郎
外国勢はコンチネンタルカップに出場するために札幌に来る。COC出場枠はコンチネンタルカップランキングリストCRLで50位以内に何人いるかで決まり、日本チームは4人+ナショナルグループ(開催国枠)8=12。ナショナルグループは2戦にしか投入できないルールなので、大倉山のみ。細田選手は2戦目に入れ替えで出場予定。
加えて、札幌三連戦はTV杯を兼ねているので、実力ではCOC選手よりも上(のはず)のWC組、そしてCOCに選ばれなかった日本人選手が出場する。

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》2008年1月10日(木)《
10:00 公式練習 大倉山 
13:00 公式練習 宮の森 

Thu,10/01/2008
10:00 Official Training HS134 Okurayama
13:00 Official Training HS100 Miyanomori

LH T1
LH T2
NH T1
NH T2
佐々木悠兵 103.0 113.0
94.0
90.0
遠藤晃太(1A) 96.5 110.0
85.5
78.5
西森享平(1A) 108.5 106.0
73.0
89.0
坂野幸夫(1A) 107.0 111.5
80.0
86.0
小山内佳彦(1A) 103.5 112.5
74.0
88.5
高柳太郎(1A) 117.0 123.5
91.5
90.0
岡部孝信(1A) 112.5 124.0
86.5
87.5
細山周作 105.0 115.5
85.5
92.5
東輝 105.0 116.5
79.0
88.5
渡瀬雄太 119.0 126.5
92.5
87.5
田中翔大 106.5 105.5
89.5
91.0
エヴェンセン(NOR) 94.5 97.0
84.0
82.5
作山憲斗(1A) 103.0 106.5
90.0
78.5
リッツァーフェルト(GER) 103.5 103.0
91.0
87.0
シンコヴェッツ(SLO) 118.5 122.5
95.0
85.0
T.ヒルデ(NOR) 107.0 124.0 91.0 82.5
ホッケ(GER) 123.0 112.5 96.0 90.0
伊藤謙司郎(1A)
DNS
DNS
94.0
85.5
カルテンベック(AUT) 112.0 117.0 96.0 90.5
トゥルンビヒラー(AUT) 117.0 125.5 95.0 90.0
シュナイダー(AUT) 113.5 107.0 91.0 86.5
LH T1=Large Hill Training1
LH T2=Large Hill Training2
NH T1=Normal Hill Training1
NH T2=Normal Hill Training2

取り急ぎ、COCにエントリーしている主な選手のリザルトを載せる。太字がラウンドトップ。COC出場ジャンパーのゲートは全員同じ。TV杯参加者で勝ちそうな選手は...。午前中に練習が行われたLHは降雪のためかスピードが出ず、低調な結果に終わった。飛び抜けて調子のいい選手が見当たらず、優勝の行方はわからない気がする。

追記:五輪記念の成績がよかった佐々木選手とNHではコンチ対象外の1Aの選手の練習結果を追加した。ゲートはNHの1本目の佐々木選手が2つ下のゲート。あとは全員同じ。


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》2008年1月11日(金)《
FISコンチネンタルカップ2008
第36回札幌オリンピック記念国際スキージャンプ競技大会 

10:00 試技
11:00 1本目

Fri,11/01/2008
FIS CONTINENTALCUP 2008
36th SAPPORO OLYMPIC MEMORIAL SKI JUMPING
10:00 Trial Round
11:00 1st Competition Round

結果  右側はコンチの順位
第36回札幌オリンピック記念
COC
11 ホッケ(GER) 95.0+97.5/252.5
1
12 渡瀬雄太(JPN) 91.5+99.5/250.0
2
13 岡部孝信(JPN) 91.5+100.5/247.0
1
14 カルテンベック(AUT) 92.0+97.0/244.0
3
15 佐々木悠兵(JPN) 95.5+92.5/240.5
16 S.トゥルンビヒラー(AUT) 90.0+95.5/237.0
4
17 ズィラ(POL) 93.5+92.5/234.5
5
18 山田大起(JPN) 91.0+94.0/234.0
19 高柳太郎(JPN) 91.0+94.0/233.5
10 高野鉄平(JPN) 93.5+92.0/232.5
10 シンコヴェッツ(SLO) 89.0+95.0/232.5
6
12 細山周作(JPN) 93.0+90.5/231.0
7
13 シュナイダー(AUT) 88.0+96.0/229.0
8
15 フラ(POL) 86.5+96.5/226.0
9
16 ラックナー(AUT) 85.5+95.0/224.5
10
19 田中翔大(JPN) 85.5+94.0/221.5
13
23 リッツァーフェルト(GER) 92.5+86.5/218.5
15
24 T.ヒルデ(NOR) 86.0+81.0/217.5
16
28 東輝(JPN) 83.0+94.0/215.0
19
DQ ポフヴァラ(POL) 86.0/102.0
28

1本目、60人中12番スタートの佐々木選手が1位で折り返す。2位はホッケ。
2本目
は99.5m飛んだ渡瀬選手が1位、最長不倒の100.5mを飛んだ岡部選手が2位だったが、97.5mで着地を決めたホッケが、1本目のアドバンテージもあって勝った。ホッケは2001年、エンゲルベルクのWCで勝っている。COCでは初優勝。さて、これで、行けるのかな、と思ったのだが...。

COC総合
五輪記念の表彰。3位、岡部、5位、佐々木。
こちらはコンチ。5位にPOL、6位にSLO。
1位から6位の顔ぶれがCOCとちがったのは、この日のみ。

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》2008年1月12日(土)《
FISコンチネンタルカップ2008
第34回HTBカップ国際スキージャンプ競技大会
10:00  試技
11:00 1本目

◇テレビ放送:1月12日(土) 16:30-17:25 テレビ朝日系24局ネット

◇無料招待券:JR札幌駅観光案内所、地下鉄大通観光文化情報ステーション、札幌市の各体育施設、大倉山クリスタルハウス、HTB本社受付、地下街ポールタウンHTBコーナーなどで配布中。

◇HTBのHP:http://www.htb.co.jp/index.html

Sat,12/01/2008
FIS CONTINENTALCUP 2008
34th HOKKAIDO TELEVISION CUP SKI JUMPING
10:00 Trial Round
11:00 1st Competition Round
結果  右側はコンチの順位
HTBカップ
COC
11 シンコヴェッツ(SLO) 139.0+119.0/257.9
1
12 S.トゥルンビヒラー(AUT) 133.5+121.0/253.6
2
13 坂野幸夫(JPN) 127.0+121.5/241.3
3
14 カルテンベック(AUT) 118.0+127.5/234.4
4
15 キムヒュンキ(KOR) 124.5+120.5/233.5
5
16 岡部孝信(JPN) 132.5+109.0/227.7
6
17 ラックナー(AUT) 114.5+127.5/226.6
7
18 ホッケ(GER) 121.5+120.0/226.2
8
19 ズィラ(POL) 126.5+112.5/220.2
9
10 吉岡和也(JPN) 125.5+112.0/218.5
11 フラ(POL) 116.0+118.0/210.2
10
12 T.ヒルデ(NOR) 128.0+103.0/205.8
11
13 西下和記(JPN) 122.5+108.0/203.9
14 シュナイダー(AUT) 117.0+112.5/201.6
12
15 遠藤秀治(JPN) 110.0+118.5/198.8
16 渡瀬雄太(JPN) 112.5+115.5/197.9
13
20 リッツァーフェルト(GER) 114.5+106.5/181.8
16
21 作山憲斗(JPN) 106.0+113.5/181.1
17
22 東輝(JPN) 110.0+108.5/178.8
18
23 細山周作(JPN) 110.5+118.5/178.7
19
25 西森享平(JPN) 108.5+109.0/176.5
21
30 伊藤謙司郎(JPN) 108.0+101.0/158.2
24
31 小山内佳彦(JPN) 108.0+198.5/157.2
25
32 田中翔大(JPN) 196.5+100.0/134.7
26
39 遠藤晃太(JPN) 195.5+195.0/125.4
27
高柳太郎(JPN) DQ
タイネル(POL) DQ

COC総合54位で札幌入りしたSLOのシンコヴェッツ。今季は18位が最高だったが。1本目、最長不倒距離の139mを飛ぶ。2本目は8位だったが、リードを保ってCOC初優勝。
「勝つってどんな気分かわかった」そうだ。

COC総合


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》2008年1月13日(日)《

第2回STVカップレディーススキージャンプ競技大会
9:10  試技
9:20  1本目
FISコンチネンタルカップ2008
第47回STVカップ国際スキージャンプ競技大会 
10:00  試技
11:00  1本目

◇テレビ放送:1月13日(日) 13:00-14:00 STVラジオ(北海道内のみ)
◇テレビ放送:1月13日(日) 15:00-16:25 NTV系22局ネット

◇無料招待券:STV本社受付で配布中。

◇STVのHP:http://www.stv.ne.jp

Sun,13/01/2008
2nd SAPPORO TELEVISION CUP SKI JUMPING LADIES
9:10  Trial Round
9:20  1st Competion Round

FIS CONTINENTALCUP 2008
47th SAPPORO TELEVISION CUP SKI JUMPING
10:00 Trial Round
11:00 1st Competition Round
結果   右側はコンチの順位
STVカップ
COC
11 カルテンベック(AUT) 128.0+141.5/286.1
1
12 イングヴァルドセン(NOR) 135.0+133.5/282.3
2
13 S.トゥルンビヒラー(AUT) 128.5+131.0/267.1
3
14 エヴェンセン(NOR) 118.0+134.5/251.5
4
15 岡部孝信(JPN) 132.5+119.5/251.1
5
16 フラ(POL) 138.5+109.0/241.0
6
17 高柳太郎(JPN) 124.0+123.0/237.1
7
18 高野鉄平(JPN) 126.0+117.5/232.8
19 ウルバンツ(SLO) 109.0+134.0/232.4
8
10 東輝(JPN) 120.5+121.5/227.6
9
11 キムヒュンキ(KOR) 113.5+125.5/224.7
10
12 金子祐介(JPN) 129.0+109.0/223.4
13 シュナイダー(AUT) 125.5+111.0/218.7
11
16 吉岡和也(JPN) 120.0+114.5/214.1
17 船木和善(JPN) 124.5+109.0/213.3
18 伊藤謙司郎(JPN) 113.0+119.5/210.5
19 ホッケ(GER) 139.5+189.0/202.8
15
20 作山憲斗(JPN) 111.0+117.5/201.8
16
21 細山周作(JPN) 103.5+123.0/198.2
32
22 シンコヴェッツ(SLO) 107.0+120.0/196.6
17
24 坂野幸夫(JPN) 109.0+116.0/195.5
19
27 細田将太郎 119.0+103.5/190.5
21
28 渡瀬雄太(JPN) 117.5+104.5/189.8
22
29 小山内佳彦(JPN) 123.5+197.5/186.8
23
30 田中翔大(JPN) 109.0+110.0/184.2
24
32 西森享平(JPN) 105.0+110.0/175.5
26
35 リッツァーフェルト(GER) 109.0+102.5/167.2
27
44 ヒルデ(NOR) 107.5+181.0/117.3
30
DQ ポフヴァラ(POL)

1本目、1位だったホッケ。2位と2.3点差、3位と10.1点差、そして優勝したカルテンベックとは23.2点差もあったのに、2本目89mで19位まで後退。
カルテンベックは2本目、向かい風を生かして最長不倒を飛び、6位から優勝。イングヴァルドセンはCOC初表彰台、2位になった。

細山選手は1本目COCでは32位で2本目に進めなかったが、STV杯として2本目に進み、K点を越えるジャンプでSTV杯では21位に入っている。

三連戦を通してNOR勢初のトップ10入り。テルヤ・ヒルデはトム・ヒルデの年子の兄。子供のころはテリエくんの方がずっと上だったそうだ、よくある話だが...。

この三連戦でCOC総合でトゥルンビヒラーがトップ、カルテンベックが2位になった。COC総合

今年もコンチが終わって...
結論から言うと、本気で勝ちにいった選手がいなかった、そんな気がする。

2006年、岡部選手(COCにはエントリーしていない)が三連勝しているのだが、来札時点でCOC総合トップで前週にも勝っていたバルダルには、WCに上がりたいという、それなりの気迫のようなものがあった。今季、来た選手の中で上がれる可能性があるのは、能力というよりもチーム状況から言って、きっとホッケぐらいだろう。一生懸命やってない、というのではない、ただ、「何か」が欠けている気がした。

◆金曜日に勝ったホッケはかつてWCで1勝しているし、ソルトレイク五輪では団体メンバーで、金メダルも獲得している。今季もWCに出ているが、いいところがなく、クラニ(SLO)からCOCに参戦。今季のドイツは、高値安定のノイマイヤー、復調の兆しがあるシュミット、そしてウアマン、シュペートを軸に、若手で構成されており、今回、札幌COCに来たホッケやリッツァーフェルトは伸び悩んでいる中堅どころ、もはや、若手ではない。調子を取り戻せばソクWC復帰なのだろうが。日曜日、テレビの解説で原田コーチが、1本目、明らかにリードしていて、2本目最後に飛んで89mに沈んだホッケに対して、「もっと風があると思ったんじゃないか」と言っていた。そりゃあ、風の当たり外れはあるだろう。でも、せめて表彰台には乗りたかったよね。復活はまだ遠そうだ。
リッツァーフェルトはCOCで来るのは初めて。COCで5勝しているが、最後に勝ったのは2004年1月。う〜ん。スポーツ選手としてはやさしすぎるのかな。「このままでいいの?」と思うのだが、きっとこのままでもいいのだろう。ウルマーは06/07にNCからスペシャルに転向。クーサモWCで8位に入って、人材不足のドイツチームで期待されたが...。ドイツに元気のいい、上り調子の選手は見当たらず。


◆三連勝してもおかしくなかったであろうAUT。またか、と思う。また、このメンバーか、と。今回来日する選手の中ではシュナイダーがCOC総合ランキングトップの6位。相変わらず感じのいいコだが成績は元気がない。カルテンベックは札幌の前の週、クラニで勝っているし、なんと5回も札幌のCOCに来ていて、その中で一番成績がよかったのは去年で、HTB杯で勝っている。シュナイダーも4回目だ。02/03COC総合優勝者、トゥルンビヒラーはここ何シーズンもCOCでいい成績を挙げているが、WCには定着できない。モーゲンシュテルン、シュリーレンツァウアー、コフラー、ロイツル、コッホ...。フェットナーがやっと上がり、一方でイナウアー、パウリという若手が起用され、ヘルヴァルトやヴィドヘルツルが苦しんでいる。AUTは最大枠以上に資格を持っている選手がいるので、いくらCOC総合でトップ3に入ってもWCに出してもらえるかどうか...。コンチ慣れというか、コンチずれというか...ここから抜けることに彼らが疲れてしまわなければいいなと思う。
◆NORは、WCから落ちてきたのではない選手で構成されていた。21歳1人にあとの3人は22歳。エヴェンセンとヒルデは去年の宮様に来ていて(つまりFIS CUPレベル)、エヴェンセンはNH、LHともに総合優勝している。NORはヨケルソイ、 ヤコブセン、バルダル、トム・ヒルデ(弟)、ルメレン、ペッテルシェンの6人がAチームで、その下のBチームTeam Oslo 2011に9人いて、今回の来日選手はテリエ・ヒルデ(兄)を除く3人はこのBチーム所属。まさしく3年後にWCにいればいいのだろう。
◆日本チームで見ると、去年は葛西、伊東、岡部、竹内のWC組が参戦(勝てなかったが)、COC組は湯本、栃本、伊藤。2006年は岡部の三連勝。2005年は一戸の連勝。2004年は葛西の圧勝。この大会の理想は、TV局的には有名どころが勝つのがいいのだろうけど、COCの選手がしっかり勝つことではないのか。数年前、日本は最強で、お正月から札幌のWC開催までWC組はまず帰ってこなかった。COCで来札する外国勢も今よりずっと少なかったが、すでにそのころから、「日本にはエリートの下には有望な選手があまりいないみたいだね」と外国チームのコーチにはよく言われた。だから10年も経つのにエリートのメンバーはあまり変わっていない。COCポイントを稼ぎたい選手にとって、ライバルが少ない札幌のCOCは、あわよくば300点取って次のピリオドでWCに昇格するボーナスステージ。国内の選手にとっては三連戦についてくるオマケのようなもので、もともと日本にはCOCで腰を据えて戦おうという考えがないのかもしれない。もったいない! 三戦もある自国開催のCOCでCOCの選手にドカンと勝ってほしいんだけどなぁ...。