FIS Nordic World Ski Chanpionships 2003
Predazzo Italy 18th February-1st March

Nordic Combined
Ski Jumping
22日(土) K120個人 23日(日) K120団体 28日(金) K95個人
2月28日(金)マリシュ、2つ目の金メダル。
1.アダム・マリシュ
 104.0+107.5m/279.0点
2.トミー・インゲブリックセン 100.5m+105.0/263.0点
3.葛西紀明 99.0+104.0m/259.5点
4.宮平秀治 101.0+101.0m/259.0点
24.ハナヴァルト 95.0+94.0m/226.5点
アホネン、シュミット、ヴィドヘルツル、ペターセンら主要国の主要ジャンパーが不調で帰国して行われたノーマル個人戦。
マリシュは当然として、ビックリはインゲブリックセン。しかもノーマルで...。シーズン前、引退も考えたという彼。タバコ辞めたの?とかアルコール辞めたんじゃない?といった憶測の中、見事復活。「絶対できる」と信じさせたのはもちろんミカ。葛西もいけそうで、いけたのでよかったです。
さて、続くオスローではどうなるのか?総合はハナヴァルト、マリシュ、ヴィドヘルツル、アホネンの争いになるのでしょうが、まったく読めません...。

NEW! 2月23日(日)団体戦 フィンランド、危なげなく金メダル。
1.フィンランド
(アホネン、キウル、ラッピ、M.ハウタマキ) 1046.6点
2.日本(船木、東、宮平、葛西) 1010.1点
3.ノルウェー(インゲブリックセン、ビストール、ペターセン、ロモレン) 991.9点
4.ドイツ(シュミット、シュペート、ウアマン、ハナヴァルト) 963.3点
5.オーストリア(ヘルヴァルト、コフラー、ヴィドヘルツル、リーグル) 961.8点
6.スロヴェニア(ゾンタ、ベンコヴィッチ、ペテルカ、クランイェッツ) 954.5点
とにかくこの台では筋力の強いジャンパーが有利で、一番筋力的に優れているチーム、フィンランドが金メダルを取った。いい若手もエースもしっかりした中軸がいてこそ生きるのでしょう。
ドイツはもともとハナヴァルトしかいなくてその彼が不調となるとどうしようもない。
NORはこれで満足のようです。あんまり一度に目標を達成しちゃうとよくないって。
AUTはリーグルの転倒よりもコフラーがかわいそうでした。泣きそうだった。 

2月22日(土)マリシュ、金メダル。葛西、銅。
マリシュが満を持して、今シーズン初勝利を上げた(WC総合にはカウントされないが)。
1本目、M.ハウタマキとマリシュはともに134mのシャンツェレコードを飛び、飛型点でマッティがわずか0.5点リード。2本目、136mを飛んだマリシュが金メダルを手にした:「プレッシャーはなかった。今年の初勝利がWMのK120とは、この勝ちをずっと忘れない」惜しくも金メダルを逃したマッティ:「2本ともいいジャンプだった。これ以上はできない。きょうのマリシュを負かすのは難しい。彼が本当に一番だった。銀メダルには満足している。取れるなんて期待していなかったから」3位にはトレーニング、予選と好調だった葛西が入った:「とてもいい試合だった。この冬のボクのベストジャンプ。マリシュはすごかった」
優勝候補、ハナヴァルトは1本目4位とまずまずだったが7位に終わった。この台は踏み切りの強い選手に有利な台。フライトが持ち味の彼には向いていなかった。
アホネンは1本目120mを飛び、バランスを崩して転倒。35位で決勝に進めなかった。
1.アダム・マリシュ 134.0+136.0m/289.0点
2.マッティ・ハウタマキ 134.0m+133.5/286.5点
3.葛西紀明 131.0+130.5m/273.2点
4.トミー・インゲブリックセン 129.0+131.5m/266.9点
5.宮平秀治 130.0+130.5m/264.4点
6.プリモジュ・ペテルカ 127.0+128.5m/260.9点
7.スヴェン・ハナヴァルト 129.5+125.0m/260.6点
期待されていたAUT勢のトップはリーグルの8位(125.0+129.0m/257.2点)。ヴィドヘルツルは11位だった(124.5+124.0m/247.3点)。
これで団体戦のメダル候補に日本(船木15位、東38位)とFIN(キウル10位、ラッピ12位)が浮上してきた。ドイツはドゥフィに代えてシュペートを使うが、メダルは・・・??

2月21日(金)葛西、予選トップ 
1.
葛西 131.5m/138.7点
2.ハウタマキ 130.0m/136.0点
3.マリシュ 128.5m/131.8点
4.インゲブリックセン 127.0m/127.6点
5.宮平 125.5m/126.4点
6.ラッピ 125.5m/125.4点
AUTでトップはヴィドヘルツルの10位(123.0m/120.9点)、リーグルは61位(94.5m/56.1点)だったが総合5位なのでシードされている。
ハナヴァルトは助走路がフラットで追い風の吹くこの台があまり好きではないらしく21位(119.5m/138.7点)。シュミットは22位(116.0m/105.8点)で未だブレイクせず。
アホネンは12位(120.5m/117.4点)。トレーニングよりよくなってきている。
船木は15位(120.5m/108.6点)、東は31位(110.0m/93.5点)だった。
本番に期待しましょう!

2月20日(木) 公式練習2
またもやマッティ(126.0/126.0/127.0m)、そしてマリシュ(118.0/126.0/125.5m)、AUTではリーグル(114.5/128.5/124.0m)。葛西(116.5/127.5m)も好調を保っている。チームとしては全体的にFINがいい。アホネンはあまりよくなかったが(114.5/117.0/114.5m)、ラージの予選にはリンドシュトロームを除いた4人が臨む。AUTはヴィドヘルツル、ヘルヴァルト、リーグル、ナギラー。GERのハナヴァルト、シュミット、ウアマンは飛ばなかったが、メヒラーがはずれる。NORではインゲブリックセンが好調。ペターセンは3本目にマッティと同じ127mを飛んだが転倒した。予選には出る予定。

AUT:団体金メダル候補〈その1〉
ヴィドヘルツル(2位)、ヘルヴァルト(5位)、ナギラー(16位)、モーゲンシュテルン(20位)、コフラー(11位)。この中でWCで勝っていないのは最後にノミネートされたコフラーのみ。モーゲンシュテルンはリベレッツで勝っているし、JWMでは2冠。もちろんAUTは国別ではダントツでトップ。全員が勝てるジャンパーだ。

NOR:団体金メダル候補〈その2〉
ペターセン(8位)、ヨケルソイ(9位)、ロモレン(13位)、ビストール(21位)、インゲブリックセン(28位)。こちらは優勝経験者3人。国別2位。ロモレンは前回のラハティに出ているが、ペターセン、ビストールは初出場。そして最後に選ばれたのがノルウェー選手権で2連勝したインゲブリックセン。どこまでNOR特有の力まないでいられるかにかかっている。

FIN:国別3位、メダルは取りたい
アホネン(3位)、M.ハウタマキ(17位)、ラッピ(22位)、キウル(25位)、リンドシュトローム(28位)。昨シーズンはマッティが絶好調でアホネンがやっと五輪に間に合った。今年は逆でマッティは今、とてもいい。前回、地元ラハティでは個人、チームともに最有力優勝候補だったが、今回、団体は表彰台に届くか。

GER:団体タイトルホルダー
ハナヴァルト(1位)、シュミット(24位)、ウアマン(18位)、シュペート(27位)、メヒラー(42位)、ドゥフナー(46位)。シュミット、ウアマンは早くにWM規準を満たしたが、今は不調。シュペート、メヒラーは経験不足。そんなチームの保険(?)にドゥフィが投入された。大イベントに強いドイツも今回はつらいか...。ハナヴァルトは最有力優勝候補だが。

SLO:ソルトレイクでは団体3位
ペテルカ(6位)、ゾンタ(15位)、クランイエッツ(19位)、フラス(30位)、メドヴェド(53位)、ベンコヴィッチ(61位、JWM2位)。ソルトレイクでは団体銅メダルを取っているスロヴェニア。今シーズン今イチだったクランイエッツが調子を戻してきている。こちらも3位狙いか。現在国別5位。SLO、POLあたりが実質的な日本のライバルか。

JPN:がんばれ、最年長チーム
宮平秀治(12位)、葛西紀明(14位)、船木和善(34位)、高野鉄平(44位)、東輝(45位)。みんなけっこう上り調子?! ヴィリンゲンの1・2フィニッシュで少しは弾みがついた? 現在、国別6位。ベストを尽くして何位に入れるか。平均年齢27.2歳。

2月19日(水) 公式練習 1
最初の公式練習でトップだったのはM.ハウタマキ(124.5/132.5/127.0m)。フィンランド選手権から好調を維持している。この日、マッティは新しいウェアで飛んでいたらしい。葛西も3本目126.5mでヴィリンゲンの優勝がついていただけではないことを示した。ハナヴァルト124.5m、アホネン122.5m。アホネンが札幌の会見で「AUTのウェアをどう思うか」と聞かれ、「試してみたいけど、今のところ作ってくれる人がいない」と言っていたけど、見つかったのかな? AUT、NOR、POLはまだ現地入りしていない。

Nordic Combined
21日(金) 個人 K95,15km 24日(月) 団体 K95,4×5km 28日(金) スプリント K120,7.5km
NEW!  2月28日(金)スプリント スピレーンアメリカに複合初の金メダル。
1.
ジョニー・スピレーン
2.
ロニー・アッカーマン
3.
フェリックス・ゴットヴァルト
ドイツはジャンプを終わって上位3位を独占。ジャンプ1位だったヘティッヒはまたも4位とメダルを逃した。自転車では先頭交代に加わらない選手が行くのはブーイングものだけど、スピレーンはうまかった。アッカーマンはもうちょっと策略家になってもいいかも...らしくないけど。

NEW!  2月24日(月) 団体戦 AUT、10年ぶりの団体金メダル。
1.オーストリア
(グルーバー、デニフル、ビーラー、ゴットヴァルト)
2.ドイツ
(シュミット、ヘティッヒ、キルヒアイゼン、アッカーマン)
3.フィンランド
(マンニネン、カイタイネン、タッルス、ラユネン)
4.ノルウェー
(グレーズリ、タンデ、ハマー、ブローテン)
5.アメリカ
(ヴァンローン、ヒンクレー、スピレーン、ロドヴィック)
6.日本
(小林範仁、高橋大斗、青木純平、森敏)
AUTは全体的にジャンプの調子がいい。2本目、アッカーマンは失速するが、クロスで取り戻せない差ではなかった。でもフェリックスは速かった。それにも増して一走目のマンニネンの速いことと言ったら!ドイツはアッカーとヘティッヒとそれに似てるからマルティンのお兄ちゃんを純ジャンに貸してほしい...。 

2月22日(土)  団体戦 トレーニング
K95で行われたトレーニングではFINのタッルス、ラユネン、GERのメンツが好調だった。個人戦に出場した多くの選手(GER、AUT、高橋、青木など)は練習を休んでいる。
GERはアッカーマン、ヘティッヒ、キルヒアイゼンに加え、団体戦にはトルステン・シュミットを出してくる。 

2月21日(金) 個人K95+15km ロニー・アッカーマン、金メダル
1.
ロニー・アッカーマン(GER)
2.フェリックス・ゴットヴァルト(AUT)
3.サンパ・ラユネン(FIN)
4.ゲオルク・ヘティッヒ(GER)
5.クリスティアン・ ハマー(NOR)
6.クリストフ・ビーラー(AUT)
10.高橋大斗 18.森敏 26.小林範仁 33.青木純平
前半ジャンプでトップだったアッカーアマンがリードを保ったままクロカンでも1位ゴールした。2位はジャンプ7位だったゴットヴァルト。3位ラユネン。アッカーマンはこれが初めての個人タイトル。昔は練習嫌いだった彼...。これでやっとこれまでの努力が報われる、夢が叶った。ジャンプ2位だったヘティッヒは4位とドイツの1・2はならず。高橋大斗は10位と健闘した。

2月21日(金) 個人K95+15km 前半ジャンプ結果
札幌の1・2フィニッシュコンビ、金・銀なるか?!
1.アッカーマン(GER) 101.5+101.0m/260.0点
2.ヘティッヒ(GER) 98.5+101.0m/252.5点 +0:30
3.ビーラー(AUT) 97.5+96.5m/240.0点 +1:20
4.タッルス(FIN) 95.5+96.5m/236.5点 +1:34
5.デニフル(AUT) 97.0+95.0m/235.0点 +1:40
6.ラユネン(FIN) 95.5+92.5m/228.5点 +2:06
7.ゴットヴァルト(AUT) 94.5+92.5m/224.5点 +2:24
13.マンニネン 93.0+87.5m/209.5点 +3:22
JPN:9.高橋大斗 92.5+94.5m/223.5点 +2:26 15.森敏 92.5+91.5m/208.5点 +3:26 23.青木 純平 88.5+88.0m/196.5点 +4:14 42.小林範仁 83.0+82.0m/172.0点 +5:52

2月18日(火)公式練習 1  19日(水)公式練習 2
初日の公式練習ではスピレーンが1人100m越え。もっともGER、AUTは参加していなかった。2日目は3本のうち2本、100mを飛んだのがヘティッヒ。1番飛んだのはグルーバーで104.0m。タッルスも2本目に103.0m飛んだ。日本で調子がいいのはやはり高橋大斗。コンスタントにK点越えのジャンプだった。

個人K95+15km 主要国エントリー
GER
アッカーマン、キルヒアイゼン、ヘティッヒ、ハーゼナイ AUT ゴットヴァルト、グルーバー、デニフル、ビーラー  FIN マンニネン、ラユネン、カイタイネン、タッルス JPN 小林範仁、青木純平、森敏、高橋大斗

GER:日本で2連勝したアッカーマン、JWMで6連勝したキルヒアイゼン、ジャンプの強いヘティッヒ、スプリントのディフェンディングチャンピオン、バーケ、このごろとても安定しているシュミットはチーム最年長、メンツはWM初出場。ハーゼナイはマンニネンと並んでクロスが強い。団体はドイツか。

FIN:ソルトレイクで3冠を達成したラユネン、クロスのマンニネン、ジャンプのタッルス、カイタイネン、ケスキナルカウス。FIN選手権の結果、クイスマは外された。ノーマルヒルが得意なサンパは個人戦で有利か?

AUT:ゴットヴァルト、シュテヒャー、グルーバー、ビーラー、オイゲン、デニフル。フェリックスは今シーズンジャンプがよくないが、AUTは全体的にジャンプの印象が強い。

NOR:ビーク引退後、NORちょっと不振。国別ではAUTに次いで4位につけている。

JPN:国別7位。青木純平、小林範仁、森敏、高橋大斗、富井彦。

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