コンチネンタルカップのルールが変わって2季目。地理的条件から、欧州の大会のようなわけにはいかないが、ルール変更前に比べてたくさんの外国人選手が来札するようになった。
AUT 7人、CAN 3人、CZE 2人、FIN 3人、GER 4人、KOR 1人、NOR 3人、POL 4人、RUS 3人、USA 4人の合計34人。これに日本の7人+1A10人を加えた51人が札幌のコンチ3連戦に臨む(金曜日は1Aグループは投入されない)。昨年同様、コンチと同時に金曜日は札幌オリンピック記念、土曜日はHTB杯、日曜日はSTV杯が行われ、オリンピック記念には52人、HTB杯に39人、STV杯には46人が出場する。コンチ組は1本目の上位30人が、それ以外は上位20人が2本目に進む。またコンチ組はコンチで残れなくても、その他で20位以内に入っていればコンチのポイントは取れないが、五輪/TV局杯として2本目に進める。ちょっと複雑...。 昨年は翌週がWCというスケジュールだったので、日本のWC組が参戦。葛西選手の独壇場だった。WC組にはコンチの出場資格がないので、コンチの入賞者とTV局杯の入賞者はちがった。ところが今年はTV局組の中でコンチ組を上回る選手は残念ながらいなかった。 札幌の前のプラニッツァ(SLO)のコンチで2連勝しているバーダル(NOR)が最有力優勝候補。選手層の厚いAUT、FIN、そして国内大会で優勝している重松選手、期待の中学生、栃本翔平クンなどが注目選手といったところだろうか...。 |
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《各国選手の顔ぶれ》 AUT:ハーフェレ、トゥルンビヒラー、シュナイダー、ナギラー兄弟、トゥーシュニク、ランメルシュトルファー。 コーチとしてインタビューに答えてくれたのはファルコ・クリスマイヤー。選手として記憶にある方もたくさんいることだろう。2000年からチロルスキー連盟のコーチ。02〜04年はガルミッシュ(GER)でコーチとして働き、04年からAUTのトレーニンググループ2のコーチ。79年3月生まれの24歳。大倉の印象など聞くと「とてもいい。だってバッケン持ってたんだよ!!」97年の宮様大会。17歳のファルコはノーマル、ラージとも少年組優勝。このときの大倉山でバッケンレコードを飛んだのだそうだ。もちろんもう破られている。本当にジャンパーだったの?!と疑いたくなるような風貌のコーチも多い中、ファルコは見かけもまだまだ選手みたい。でも私には彼がしっかりコーチしているように見える。 |
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02年、宮様で来札、大倉山でその日の最長不倒を飛んでジュニアで優勝し(総合2位)、引き続き蔵王で行われたコンチで優勝しているシュナイダーは、今季、ロヴァニエミでCOC開幕2連勝。「AUTは選手層が厚いから、とにかくいいジャンプをしてWCで飛びたい」いつもニコニコしている。「いっつもご機嫌だね」と言うと、「だってべつに腹立つこともないし、悪くする理由がないもん...」土曜日2位。「きょうは天気も条件もよくてよかった。2位は嬉しい。日曜日もきょうのような条件なら、優勝に絡めるかも」その日曜日は1本目、風の運もなくて不発。2本目はそれでもK点を越え、10位はAUTで最高。う〜ん、伸びるかもしれん、このコ... |
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ハーフェレは今季、ラハティのCOCで勝っている。AUTの若手が次々に台頭した02/03、WCに参戦。エンゲルベルクで2位になっている。 クリスティアンとミヒャエルのナギラー兄弟は年子。顔はシュミット兄弟やハウタマキ兄弟ほど似ていない、と思う。でも背の高さが同じで、歩き方など、後ろ姿はうり二つだけど。02/03、白馬で優勝、札幌で2位になっているナギラー兄(クリスティアン)。今季は低迷しているが、札幌で明るい兆しが見えたか?! |
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GER:アルベラー、ブルーダー、フロイント、ジーモンの4選手を連れてきたのはハンス-パウル・ヘル コーチ。ヘル? そう、日本でも人気のあるアレキサンダー・ヘル選手のお父様だ。目がそっくり...!! アレックスってこうなるのね...。 今回、若手中心の布陣となったのは、札幌WCに2軍を送ることを決めているからか、何年間かコンチを回っていて少しは名の知ているピーパー、ブラハト、バーダーといった選手は成績が伸び悩んでいる。ジーモン、ブルダーはコンチポイントでこれらの選手よりも上。ジーモンはまだ1回しか出ていないのにだ。コンチではアンドレアス・ヴァンクが一番いいがプラニツァに出たので体力を考えて日本には連れて来なかったとのこと。15歳のアルベラーは今回がコンチ初参戦。ブルーダーは札幌で3戦ともポイントを取り、もっとも安定していた。外見はあまりスポーツ選手らしくなく、とても落ち着いて見えるがまだ22歳だ。 その後、聞こえてくるニュースでは、バーダー選手は連盟の支援を打ち切られるという。コンチで、23歳、成績が出ていない→将来性がないということらしい。 |
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札幌の次のビショッフスホーフェンでも4位2回。今季のFINはアホネンが強すぎてマッティもいいのに目立たない。でもそれ以外の選手は予選を通過できたりできなかったり、2本目に進めたり進めなかったり...やっとユッシライネンが上がってきた。だからユッシもWC、近い、かも... ラウリ・ハコラ:ユッシと同じ25歳。典型的なフィンランド人のような気がする。地味だけどいいジャンプをしている。 |
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報道によると、ユッシのこれまでのがんばりに触発されていたキンモは15日(土)、ユッシが髪を金色に染めると、それにあやかろうと自分も金髪に。願い叶って初優勝となった。宮様、WC、コンチと札幌へはもう何度も来ている。「大倉は好きな台。2007年の世界選手権でも飛びたい」なんて頼もしい言葉なんでしょう...。フィンランド人離れしたその明るさ...彼の出身地の人はフィンランドの中でもわりとひょうきん者が多いらしい... |
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ドネムは去年もコンチに来ていて、優勝もしているが、今季はよくない。 ドネムくんはいつも荷物が多く、のんびりしていて、す〜っとしていて、「あたしきれい?」なモデルさんみたいだ...NORは3人とも背が高い。アーラスが183cm、残りの2人が186cm。調子がよければWCでも札幌に来るって... |
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韓流ブームの影響か、おっかけもいたりする、らしい。チェヨンジク...正真正銘、ヨン様だ...でも、本人は「どっちかっていうと、サッカーのアンジョンファン似、なんだけど...」髪をあげておでこを出すと、似てるかも...。確かに日本人にないピュアさのようなものがあるのかもしれない。 |
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マゾホはスーツを忘れてきたそうで、シュナイダーのを借りていたようだ。それに体重にちょっと問題がある。700gほど重いのだ。180cmの理想体重は靴とスーツを入れて66kg。この500gほどの体重が勝敗を分けるのだと。アホネンは理想的な体重。このピンポイントの理想体重にしなければWCでトップ15には入れないという。重いぶんには板を切らなければならなかったり、失格になったりはしないのだが。 |
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体重の話:今回は土・日の両日ともマテリアルチェック、要するにスーツ計測と体重測定に伴うスキーチェックがあった。身長と体重に即した長さの板を履いていないと失格になる。チェコのジロウテクコーチも言っているように、この規定ができて、距離を伸ばすことができる体重はピンポイントになった。当然のことながら「とにかく痩せればいい」よりずっと難しい。 |
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おまけ:札幌の大会は楽しいらしい... .
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