HOME || SKI JUMPING || ATHLETES || COMPETITIONS || MORE ABOUT SKI JUMPING || NORDIC COMBINED || LATEST INFORMATION

SCHMITTHANNAWALDAHONENWIDHOELZLACKERMANNGOTTWALDSTECHERAUTFINGERJPNNOR・POL・RUS・SLO・SUI

おまけ:マリオ・シュテヒャーと仲間たち・・・

Mario Stecher...

"Sei der, der du bist, nicht mehr und nicht weniger, aber sei es."

"Sei der, der du bist, nicht mehr und nicht weniger, aber sei es."

「自分があるがままに、それ以上でも以下でもなく」

とでも訳せばいいのだろうか。彼の人生のモットーだそうだ。

とにかく愛想がよく、AUTは往々にしてそうだが、お気楽そう...。それがマリオ...。純ジャンにおけるゴルディ...? でも実は、人生のモットーを見てもわかるように、わりと堅実。落ち着いているのが好き、ストレスは嫌い...。
マリオとは一緒にいて楽しいし、本来ならこちらが気を遣わなくてはいけないのだが、とにかく楽である。「最近どうよ」なんて話も気楽にできる。

覚えやすい名前。それに名字も英語読みしたらステカーとでもなるのだろうが、ほぼいつも正確にシュテヒャーと発音される。有名ってスゴイ...。

今シーズン、マリオが久々に表彰台に立ったのが、オスロだった。10年振り。得意のオスロでももう勝てないのか、そう思った、というコメントを残している。ノルディック複合史に残り、語り継がれる試合をしたオスロでさえ...。

ついに1勝もできなかったフェリックスといい、今年は、「選手としてのピークは過ぎたのかもしれない、でも、まだやるよ」という姿勢を見せる選手に関わり、アッカーマンやマンニネンといった、今がピークと思われる選手から受けるのとはまた別の感慨があった。
マリオもフェリックスも、まだ20代だし、決して終わりではないけれど...。もちろん個人差がある。ヴィークは27、28歳でWC二連覇し、30で引退。サンパのようにできなくなったからではなくて、24歳にして、やりきって辞める選手もいる。走って飛ばなくてはならない複合は、肉体的には純ジャンプよりは限界が早いのかもしれない。
長野のあった97/98シーズン、前年の総合58位から6位とブレイクしたハナヴァルト。その後、02年にはジャンプ週間を完全制覇して総合2位になるが、それまでは「うまくは飛べてももう勝てないかもしれない。一番いい時期は過ぎた」と思っていたという。でも、では、勝てなくなったら終わりか、というと、そうではないが。...そんなことを考えつつ、フェリックスとマリオのポートレートを書いている。

マリオ・シュテヒャーは日本複合陣と同じくジャンプが得意で、荻原選手ともよく争っていたから日本でも人気がある。そう16歳で最年少WC優勝。それが94年のオスロ。以来、スーパーマリオと呼ばれる。

7歳で初ジャンプ。しばらく純ジャンプと複合の両方をやっていた。その両方でいい成績を残す。14歳でシュタムスのスキーギムナジウム入学。91年Cチーム。93年Bチーム。94年ナショナルチーム。WC初参戦。初ポイントは翌年のザールフェルデンの7位。そして初表彰台が94年のオスロ(ホルメンコーレン)の優勝。

戦績を探していて見つけた。長野五輪のときの96.5m(K90)のジャンプはシャンツェレコードだった。もう破られているけど...。そのころをよく知らないのが悔やまれる。日本でそのころを知っている人が今でもマリオのファンなんでしょうね...。

−日本は好き?
−日本は好き?
−日本は好き?
−う〜ん、せかせかしすぎてる。

オーストリア訛りのドイツ語...暖かい喋り口調でそう言う。
札幌でさえそんな風に思うのなら、東京になんて絶対住めないね。札幌が気に入っているという外国人はよく言う−東京は人が多すぎるし、蒸し暑すぎる。極端な話、人の住むところではない、と。でも東京に住んだことのある外国人は言う−東京は特別で、例えば札幌で経験できることは外国でも経験できるけど、東京でできることはおそらく東京でしかできない、と。それは高層ビル(高いビルはどこにでもあるけど、あんなに速いエレベーターはそうはないそうだ)や繁華街もそうだし、歌舞伎や相撲、何とも言えない猥雑さなど文化的なモノも。余談になった。アルプスの麓で暮らすマリオには必要のないものばかりなのだろう。--フランクフルトに行ったハイジみたい。

いつも(タイミングとして)黄色、ときに赤でも信号に突入していたチームのバスの運転手さん。札幌ではそう珍しいことではない。道外の人は最初は驚きます。引っ越してきて間もないころ、知人に言われました、黄色で止まると追突されかねないから気をつけて、と。マリオ:「彼っていつも突っ込むよね。オーストリアであれをやると、少ししたら、ステキな写真が送られてくるよ」とウインク。要するにオービスで違反の証拠写真を撮られてそれが送られて来るということ。
−日本は好き?
−日本は好き?
1977.7.17.生まれ
178cm 61kg
決して大きくないんだけど、足、長っ!!
マリオにはフェリックスとは逆に配点のルール変更が結果としてプラスにはならなかった、のだろう。それにこの変更があったシーズンは怪我で出遅れている--前のシーズンの最終戦のトレーニングで靱帯を切り、翌年1月、ワイルドカードでWCに復帰。
この変更はジャンプが得意な日本人を勝たせないためではないか、という意見をよく聞く。確かにルール変更のきっかけは他の選手が戦意を失うほどの日本選手の連戦連勝だったかもしれない。 これではクロカン得意な選手に有利になり、それで複合競技と言えるのか、とまで言う人もいる。でもそれは、複合競技はジャンプだけでは勝てなくなった、ということだ。走りが得意な選手たちがジャンプの腕を上げてきた。苦手な部分である程度までいけないと勝負に加われない、ということだ。今も昔も、前半を終了して勝機がないとわかると後半は棄権する選手もいるぐらいだから。

マリオの伝説のオスロの初優勝(未だに彼の最年少優勝記録は破られていない)は4分の差を持ってクロスカントリーをスタートしたと言うから、当時のルールでは36点差、だったのだろう。飛型点を度外視して単純に考えると30m差(1本につき15m。マリオがK点120mを飛んだとして、2位の選手が105m。複合ならあり得る)。これを今のルールに当てはめると2.4分差になる。勝てていたかどうか...。

ルールというのは昨今は競技をおもしろくするために作られる。変更はマリオを始め、ジャンプ(だけが)得意な選手には厳しくなったかもしれないが、クロカンを接戦にするためではあっても、ジャンプ得意な選手を勝てなくするためではないのでは、と思う...。まぁ、ジャンプ得意な選手に有利と言われるマススタートでマンニネンが2勝もしたり、フェリックスがクロスで10人抜き、20人抜きしても、表彰台に届くのがやっとだったりといろいろですが。

TV映りもある。カメラの前を1人通過して、しばらく雪景色。手持ちぶさたに選手の戦歴など紹介するアナウンサー...。それじゃあチャンネルをまわされちゃう...。

それに現に高橋大斗はクロスの力を上げて勝てたではないか...。

目標は2005年オーバーシュトドルフ世界選手権での表彰台。
そうマリオのHPには書かれている。


WC総合 通算7勝
season WC overall Sapporo 2nd WC winner
93/94 16th Holmenkokelen 1位 Ogiwara
94/95 19th Sapporo 2nd Ogiwara
95/96 10th Murau 1位 Apeland
96/97 14th AUTジュニア選手権 純ジャンプ 2位
WC3勝(Hakuba, St.Moritz, Oberwiesenthal)
Lajunen
97/98 12nd AUT選手権 純ジャンプ ラージ3位、ノーマル4位
WC2勝(Falun, Steamboart Springs)
Vik
98/99 16th Sapporo 2位 Vik
99/00 18th Sapporo 3位 十字靱帯裂傷、手術 Lajunen
00/01 42th Sapporo 13位 apporo 2nd Gottwald
01/02 17th Berchtesgaden, Ramsau 1位(GP))nd Ackermann
02/03 17th 1Sapporo 2nd Ackermann
03/04 13th 1Sapporo 2nd Manninen

オリンピック indivi. sprint team
98長野 8th 02 4th
02ソルトレイクシティ 6th 11th 3rd
世界選手権 WM
95サンダーベイ 32nd 3rd 3rd
97トロンハイム 02 02 3rd
99ラムザウ 7th 2nd 7th
01ラハティ 02 02 2nd
ジュニア世界選手権 JWM
94ブライテンヴァンク 1st 02 3rd
95イリヴァーレ 2nd 02 1st
96アシアゴ 3rd 02 1st
97キャンモア 3rd 3rd 3rd




おまけ:マリオ・シュテヒャーと仲間たち・・・
AUTのこの5人は本当によく似ている。フェリックスとマリオを除いても入れても。
まずこの5人、みんな180cm前後と背格好が似ている(あまりに似ているので、わざわざ身長と生年月日を調べた)。ヘルメットをかぶったり、ウエアを着ていたりすると、ホント、見分けがつかない。髪型や髪の色はちがうけど、大きくはちがわない、例えばオイゲンのように剃ってるコはいないから。
--試しにFINチームを考えてほしい。マンニネン、ラユネン、タッルス、カイタイネン。まちがえようがないほど似てない。ああ、でも数年前のFIN純ジャンチームは似てましたね、あれと似てるかも。

グミ(グルーバー)とビーレス(ビーラー)がとくに似ている。札幌の一試合目、ビーレスが3位でグミが4位だった。3位には会見に出てもらう必要があり、「会見出てね」とグミに言ってしまった。「それってビーレスじゃない?」失礼しました。よく見ると似てない、グミの方が若いだけあって、いたずらっ子っぽい。マリオとヴィリ(デニフル)も似てる。マリオのことはわかるので、まちがえて呼んでしまうまでには至らないけど、ふと、似てると思う。で全員を見渡すとみんなグラデーションで似ています。「今の誰?!」と自問自答し、やっとゼッケンで覚えました...。今ではほとんど間違えないけど、初心者にはむずかしい...
数年前のFIN純ジャンチームは似てましたね。
見分けられたらあなたも真のノルディックコンバインド通?!
マリオ
77.7.17
178cm
ヴィリ
80.11.10
178cm
ビーレス
77.10.28
180cm
グミ
79.12.5
182cm
フェリックス
76.1.13
179cm
グラデの順番はこんなもんでどうでしょう? こうして並べて見るとホントに似てますね。写真のせいもあるかもしれないけど、似てる写真を選んでいるわけでもないんですが...。

今年、札幌で2試合とも3位でチームで一番成績がよかったのがビーラー。デニフルは今シーズンは今イチだったが、ビーラー、グルーバー、デニフルはジャンプが大得意。

ところでグルーバーはなぜグミと呼ばれているのか?! AUTにはベルンハート・グルーバーという選手もいる。「兄弟?」と聞いたら「赤の他人」ということだったが、それで "ミヒャエルの方のグルーバー"という意味で "グ・ミ"なのかなと勝手に理解していた。小学校のとき、安藤雅彦くんと安藤哲也くんという2人の安藤くんがいて、先生も含めてみんな"アンマ"と"アンテツ"と呼んでいたものですからね...。でもちがうかも。というのはGummiって書くんですよね。真相は謎。