SKI JUMPING & NORDIC COMBINED DICTIONARY

・2009/2010から加わった、もしくは変わったルールはNewと表示。
・ルール変更の変化を見るため、旧ルールは文字の色替え、"旧"表示、取り消し線で残した。
・スペシャルジャンプにのみ該当する場合
SJ、ノルディックコンバインドのみの場合NCと記した。
・外国語由来でもカタカナで定着していたら日本語検索を。(例) アウトラン 
・逆に日本語でもアルファベットで書かれていたらアルファベットの欄を。(例) K点
・無断転載、二次利用不可、っていうか、まちがってても責任持てませんよ〜


I N D E X ・
タ〜ワ行アルファベット数字

 ア行
・アウトラン
・アジア大会
・アプローチ
・荒井山
・イエロービブ
・伊藤杯
・インディビジュアル
グンダーセン
・インラインスケート
・インラン
・インランスピード
・ウィンドファクター
New
・ウェーブスタート
・大倉山
・オーバーオール

カ行
・開催国枠
・空サッツ
・カンテ
・キャンセル
・競技委員長
・キングオブスキー
・クオータ
・クオリフィケーション
ラウンド
・クラウチング
・クラシカル走法
・クラシックスタイル
・グランプリランキング
・クリスタル杯
・クロカン
・グンダーセン
・決勝
・ゲート
・ゲートファクターNew
・ゴールドゼッケン
・コンチ
・コンチネンタルカップ
・コンチネンタルカップ
ランキングリスト
・コンバインド
サ行
・蔵王
・サッツ
・札幌オリンピック記念
・札幌コンチルール
・サマーグランプリ
・サマーコンバインド
・サマージャンプ
・試合の成立
・試技
・シード
・ジャッジ
・ジャッジタワー
・写真判定
・シャンツェ
・ジャンプ週間
・ジャンプ週間総合
・ジャンプスーツ
・ジュニア世界選手権
・シュプール
・ジュリー

・ジュリーディスタンス
・ジュリーミーティング
・純ジャンプ
・賞金
New
・少年組
・女子ジャンプ
・信号
・スキー
・スキーギムナジウム
・スタートゲート
・スタート順
・スタートリスト
・スプリント
・スペシャルジャンプ
・スポーツ兵
・成年組
・世界選手権
・ゼッケン
・壮年組

タ行
・団体戦
・チームスプリント
・チームツアー
・チームマススタート
・テストジャンプ
・テレマーク
・転倒
・転倒ライン
・冬季オリンピック
・ドーピング
・トライアル
・トライアルジャンパー
・トライアルラウンド

ハ行
・敗者復活
・白馬
・バッケンレコード
・飛距離点
・飛型点
・ビデオ距離計測
・ビブ
・ピリオド
・ヒルサイズ
・ファイナルラウンド
・フィジオ
・フェイスマスク
・複合
・フライング
・フライングヒル
・フライング世界選手権
・ブレーキングトラック
・プロビジョナル
コンペティション
ラウンド
・プロンブ
・ペナルティレース
New
・ヘモグロビン検査
・ヘルメット
・ポール

マ行
・マーキング
・マススタート
・マテリアル
・マテリアル
コントロール
・マン・オブ・ザ・デー
・宮様
・宮の森

ラ行
・ラッキールーザー
・ラージヒル
・ラップ
・ラン
・ランディング
・ランディングバーン
・リーダービブ
・レースディレクター
・ローラースキー
ナ行
・ナショナルグループ
・名寄
・ネーションカップ
・ノーマルヒル
・ノックアウト方式
・ノルディック
トーナメント
・ノルディック複合
ヤ行
・雪印杯
・ユニバー
・予選
ワ行
・ワックス
・ワールドカップ(WC)
・WC出場資格
・WC総合
・ワールドカップB
・WCポイント
・WCリーダー
・ワールドランキング
リスト
アルファベット
B
・BMI

C
・CHF
・COC
・CRL

D
・DKB
・DNF
・DNS
・DQ
・DSV

F
・F.F.
・FH
・FIS
・FIS CUP
・FIS ライセンス

G
・GAP
・GP
H
・HBC杯
・HS=Hill Size
・HTB杯

I

・ICR
・I.G.
・IOC

J
・JP
・JWM

K
・KOシステム
・K点

L
・LAP
・LH

N
・NC
・NH
・NT
0
・OSV
・OWG

P
・P点
・Provisional
competition
round

Q
・Qualification

R
・RD

S
・SAJ
・SAH
・SAS
・SGP
・SJ
・STV杯
T
・TD
・TVh杯

U
・UVS

V
・Viessmann
・V字

W
・WADA
・WC
・WM
・WRL
・WSC
・WSFC


数字
・146%
・1Aグループ
・4HT
・70m級
・90m級

 》ア行《
・アウトラン outrun
ジャンプ着地後の惰走スペース。日本(語)では「ブレーキングトラック(和製英語)」ということが多い。

・アジア大会
アジア冬季競技会。86年から4年ごとの開催。アジア地域の冬季競技振興が目的。03年青森大会ではジャンプ団体で韓国チームが日本を押さえて金メダル。そのお陰で選手たちは兵役を免除された。

・アプローチ approach
ジャンプ台の助走路。インランに同じ。アプローチ(助走)姿勢や助走を指すこともある。

・荒井山
大通方面から大倉山に向かう途中、進行方向右側、大倉山小学校の奥にあるジャンプ台。以前はスキー場もあったが、現在使われているのはジャンプ台のみ。K25のスモールヒルとK55のミディアムヒルがある。

・イエロービブ yellow bib
ワールドカップ総合トップの選手を、観客、メディア、他選手に分からせる目的でつける黄色いゼッケン。団体戦では国別トップのチーム4人全員がイエロービブをつける。日本ではゴールドゼッケン、ゴールデンゼッケンとも呼ばれる。

・伊藤杯 SJ
札幌スキー連盟会長名がついた冠杯。夏はサマーファイナル(10月)、冬はシーズンファイナル。

インディビジュアルグンダーセン NC individual gundersen
ノルディック複合で後半クロスカントリーをグンダーセン方式で行う個人戦。
08/09シーズンからコンバインドの個人戦は前半ジャンプ1本、後半クロスカントリー10kmに統一された。 cf.スプリントマススタート

・インラインスケート NC in-line skates
サマーGPのランは主にインラインスケートで行われている。クロスカントリースキーと運動的な共通点はないこともあり、NCのGPはWRLには組み込まれていない。

・インラン inrun
ジャンプ台の助走路。
アプローチに同じ。

・インランスピード inrun speed
ジャンプの助走速度。ラージヒルで約90km/h、フライングでは100km/hにもなる。助走速度が1km/hちがえば、距離にして8mから10mになると言われる。

New ウィンドファクター wind factor
09年、サマーグランプリから試されて、10/11シーズンWCに導入された。
ジャンプで風の条件を数値化し、得点に加味しようという試み。5カ所で風速を計り、平均値を出す。ウィンドファクターは以下の計算式で出され、各台で異なる。
(ヒルサイズ-36)÷20×平均風速/秒 
より追い風ならプラス(不利だから)、向かい風ならマイナス(有利だから)。

※ウィンドファクターとゲートファクターが使われるのは基本的にWCのみ。

ウェーブスタート NC wave start
後半クロスカントリーの繰り上げスタート。前半ジャンプの結果、トップとタイム差が開きすぎた場合、繰り上げスタートとなる。試合時間の短縮および、周回遅れを出にくくするのが目的。スタート時間が開きすぎている選手(ex.2.5kmコース=トップから4分遅れ以降)はグループを作り、10秒間隔で何回かに分けてスタートする。ウェーブスタートするかどうかはTDが決める。ウェーブスタートした選手のタイムは本来のスタートタイムに繰り上げ分が加算される。

・大倉/大倉山
大倉シャンツェ、大倉山ジャンプ競技場のこと。札幌市にあるラージヒル。建設費を提供した大倉喜七郎男爵にちなんで命名された。K120、HS134。2009年現在、WC、COC、宮様大会(FIS CUP)が行われている。
大倉山のバッケンレコード
冬(国内):金子祐介 '05 シーズンファイナル 145.0m(Gate20)
冬(WC):ロアー・ヨケルソイ '06 WC 140.0m(Gate13)
冬(女子):高梨沙羅 '11 UHB杯 141.0m(Gate32)
夏:葛西紀明 '07 伊藤杯サマーファイナル 141.0m(Gate10)

・オーバーオール overall
総合順位。WCは各試合のWCポイント、COCはCOCポイントの合計で争われる。




》カ行《
・開催国枠
開催国のチームは開催国特権としてWCではクオータと同数、COCでは8名、クオータにプラスして参加できる。

・空サッツ カラサッツ 
陸地で行うジャンプの踏み切りと空中姿勢、着地のシミュレーション練習。
cf.サッツ

・カンテ 独:Kante、Tischkante
ジャンプの踏み切り台の一番前方の一辺。傾斜角度は約-10°。つまり下向き。

・キャンセル
強風、降雪、寒気など、天候上の理由で試合開催やラウンド続行が不可能な場合や、一時中断したために全選手が同じ条件で飛べない場合、飛びすぎた選手が出てゲートを変える場合などに、そのラウンドや試合自体を中止すること(09夏からゲートを変えてもキャンセルしなくていいルールを試行中→ゲートファクター)。大転倒なども中止の理由になる。

・競技委員長
ジュリーメンバーの1人で主催者側の長。運営役員をまとめ、試合遂行の責任者。

・キング・オブ・スキー NC king of ski
ジャンプに必要な瞬発力とクロカンに必要な持久力。2つの相反する力を併せ持つことから、ノルディックコンバインドの覇者はキングオブスキーと呼ばれる。

・クオータ quota
WCやCOCに参加できる各国の人数。割り当て。クオータはWCはWRL、COCはCRLによって決まる。

・クオリフィケーションラウンド SJ Qualification Round
予選のこと。

・クラウチング crouching
本来、「しゃがむ」、「うずくまる」の意。ジャンプの助走姿勢のこと。クラウチングを組むとは、助走姿勢をとること。

・クラシカル走法 NC
左右のスキーを平行に交互に前後させて進むクロカンの走法。NCでは板を逆ハの字形にしてスケートのように進むフリースタイル(スケーティング)走法が用いられる。

・クラシックスタイル classic style
80年代、主流だったスキーを平行にして飛ぶジャンプスタイル。cf.V字。

・グランプリランキング grand prix ranking
サマーグランプリのポイント合計のランキング。

・クリスタル杯
WC総合優勝者に贈られるクリスタルのトロフィー。

・クロカン NC
クロスカントリースキーの略。クロスカントリーはCC、XCとも略す。

・グンダーセン(方式) NC Gundersen
ノルウェーの元複合選手、グンダー・グンダーセン氏が発案、'75、国際試合に導入されたNCの試合方式。それ以前はジャンプとクロカンのポイントを合計していた。
前半ジャンプトップの選手が後半クロスカントリーをトップでスタート。2位以下はトップとのジャンプの得点差を時間差に換算し(15点=1分)順次スタートする。最初にゴールした選手が勝者となる。
NCの個人戦にはスプリントマススタートなどの試合方式があったが、08/09に前半ジャンプ1本、後半クロスカントリー10kmのグンダーセン方式に統一された。団体戦もグンダーセン方式で行われる。

・決勝 SJ
ジャンプ本戦の2本目、ファイナルラウンドのこと。1本目の上位30人が決勝に進む。予選に対して、本戦をこう呼ぶこともある。
 WC:同一開催地で二試合ある場合
1試合目:公式練習→予選(ここまで前日)→(本番当日)試技→1本目→2本目(決勝)
2試合目:
公式練習→予選(ここまで前日)→(本番当日)予選→1本目→2本目(決勝)

・血液ドーピング NC
保存しておいた自分(もしくは他人)の血液、または血液製剤を試合前に輸血。それにより一時的に赤血球が増加し、酸素供給量が増え、運動能力が上がるとされている。ドーピングの一種。

・ゲート
スタートゲートのこと。ゲート状(門や入口)ではないのにゲートというのは、横から助走をつけてスタートしていたときの名残か。

New・ゲートファクター gate factor
10/11シーズン、WCに導入。これまで、1つのラウンド中は全員同じゲートで飛ばなければいけなかった。そのため、気象条件が変わったり、飛びすぎてゲートを変更したい場合、ラウンドをキャンセルしてやり直さなければならなかった。
欧州のTV中継は基本的に生放送で時間枠が決まっているため、試合進行を強行したり、無理矢理を成立させることもなくはなかった。ラウンド中にゲートを変えられれば、安全に公平に試合ができるとFISは言う。
ゲートを1つ上げ下げすることによって生じる飛距離差を出す。1mの助走路で出せる飛距離(f)。もし助走路1mが5mの飛距離に相当するなら、1mの助走路の上げ下げによって5m分の飛距離点を加減する。もちろん1つのゲートは1mとは限らないから、50cmなら50%の2.5m、60cmなら60%と換算する。飛距離点はラージヒルの場合、1mで1.8点だから、ゲートを1つ下げたら(50cmとして)4.5点プラスとなる。上げた場合はマイナス。f値はそれぞれの台によって変わる。

ウィンドファクターとゲートファクターはWCのみでCOCはこれまで通り。

・ゴールドゼッケン、ゴールデンゼッケン、ゴールドビブ
イエロービブに同じ

・コンチ
日本でのコンチネンタルカップの略、通称。

・コンチネンタルカップ continental cup、COC、コンチ
WCの1つ下のカテゴリーの大会。
SJヨーロッパカップとパシフィックリムカップが統合され、93/94からインターコンチネンタルカップに、94/95からコンチネンタルカップとなる。
開催には8カ国以上の参加が必要。出場選手の参加資格はCRL(コンチネンタルカップランキングリスト)上位50位以内に入っていること。1カ国最大8人。国別クオータ(参加資格がある選手の数)が4未満もしくは0の国は4人まで、開催国はナショナルグループ8人をエントリーできる。ナショナルグループの投入は1カ国で2大会まで。
コンチネンタルカップに予選はなく、1本目の上位50人が2本目に進む。

NC08/09からNCはWC-Bがコンチネンタルカップになった。
開催に必要な参加国は6カ国。出場選手の参加資格はCRL(コンチネンタルカップランキングリスト)上位50位以内に入っていること。ただし1カ国最大8人まで。開催国はナショナルグループ4人をエントリーできる。

・コンチネンタルカップ総合
コンチネンタルカップ総合とはCOCのポイントの合計のランキング。

・コンチネンタルカップランキングリスト continentalcup ranking list
CRL。コンチネンタルカップのシーズンはSJは6つ(夏を含む)、NCは5つに分けられ、コンチネンタルカップランキングリストCONTINENTALCUP RANKING LIST(CRL)はピリオド終了毎の過去6ないし5ピリオドのポイントの合計のランキングで、ピリオド終了時に前年の同ピリオドのポイントと入れ替わる。

・コンバインド NC
ノルディックコンバインド競技、ノルディック複合競技のこと。



》サ行《
・蔵王 
05まではCOCを開催していたが、06からはFIS CUP。06からレディースコンチ。3月のFIS CUP、およびCOCJLは山形市長杯とNHK杯を兼ねる。独語圏ではZaoツァオと発音する人が多いので注意が必要。

・サッツ 語源:Satz(独) 本来は跳躍という意味。独語で踏み切りはAbsprung。ちなみにドイツ語の発音はサッツではなく、ザッツ
日本語でジャンプの踏み切り、飛び出しのことを指す。テークオフ。
日本語での使用例:「サッツのタイミングが遅れた」

・札幌オリンピック記念 SJ
1月、札幌三連戦の初戦を飾る試合。札幌五輪で日本が表彰台を独占した宮の森で行われる。

・札幌のコンチネンタルカップのローカルルール SJ
札幌のコンチネンタルカップ三連戦は札幌オリンピック記念、HTB杯、STV杯を兼ねている。それゆえ1本目のCOC出場者の上位30名と、札幌五輪記念/HTB杯/STV杯の上位20名が決勝ラウンドに進み、COC-TV局杯ミックスの1本目の順位の逆順でスタートするという特別ルールで行われる。more

・サマーグランプリ Summer Grand Prix=SGP、GP
WCに準ずる夏の大会。純ジャンプはポイントがWRLに第1ピリオドとして組み入れられる。複合は後半にクロスカントリースキーの代わりにインラインスケートが用いられ、WRLとは関係ない。
サマーグランプリ総合とはサマーグランプリの全ポイントの合計ランキング。
2010年夏、NCの後半ランはローラースキーで行われ、結果はWRLに加算される。〈17.08.2010 追記〉
・サマーコンバインド  NC Summer Combined
通称、サマコン。荻原健司元参議院議員企画、主催の白馬で行われるコンバインドの大会。健司さんも毎年飛んでいる。

・サマージャンプ
助走路はセラミック、着地面は人工芝が夏仕様。本来は冬の練習のために設けられたが、現在、夏仕様でも試合が行われ、純ジャンプではサマーグランプリはWRLに取り入れられている。

・試合の成立
強風などでジャンプが2本行えない場合、1本でも試合は成立する。トライアルもキャンセルされ、トライアルなしでいきなり本番ということもある。ただし、ぶっつけ本番は前日に少なくとも1本、トレーニングジャンプをしていることが条件。
NCは試合当日、ジャンプが行えない場合、前日のPCRの結果で後半クロスカントリーをスタートする。

・試技
トライアルラウンド。試合当日に予選が行われない場合、本番1本目の適切な助走距離を決めるために1本目の前に行われる。選手にとってはマテリアル(スキー、ウエア)の選択などに役立つが、試技は強制ではない。必要ないと思えばパスできる。

・シード SJ seed
純ジャンプでは、WCランキング上位10名(08/09、15名から変更)はシードされ、予選を免除される。

・ジャッジ judge
ジャンプの飛型審判員。WCでは異なった国の5人で構成される。

・ジャッジタワー judge tower
ジュリーやジャッジ(飛型審判員)がいるタワー。大倉山ではジャンプ台に向かって左、宮の森では向かって右にある。ジャンプが一番よく見える。

・写真判定 NC
フォトフィニッシュ。FF。クロスカントリーのゴールで着順が肉眼で判定ができない場合、写真判定が行われる。肉眼で判定できる場合も確認のために使われる。

・シャンツェ 独:Sprungschanze 英:jumping hill
ジャンプ台。

・ジャンプ週間 SJ 独=Vierschanzentournee 英=Four hills tournament
1953年、ドイツオーストリアジャンプ大会として始まる。年末年始、ドイツ(オーバーシュトドルフ、ガルミッシュ-パルテンキルヒェン)、オーストリア(インスブルック、ビショッフスホーフェン)の4つのジャンプ台で開催される大会。試合はWCで唯一、KO方式で行われる。第50回大会(01/02)にハナヴァルト(GER)が4戦全勝のグランドスラム達成。
ちなみにフィンランド語でもMaeki viikko、ジャンプ週間と言う。 more

・ジャンプ週間総合 SJ
ジャンプ週間の総合優勝は、ジャンプ週間の4つの試合の得点の総計で(WCポイントではない)決まる。

・ジャンプスーツ 
・上腕、胸囲、ウエスト、太腿を計測。スーツはヌード寸法+6cmまで。
・衿:首周り+8cm
・前衿の高さは鎖骨の溝の始まり、つまり左右の鎖骨の真ん中より高くてはいけない。
・前衿と後衿の差は5cmを超えない
・NCで、首周りが35cm以上の選手は首周り+10cmまで許される(最長50cm)
・全身を通して同じ素材であること(適合素材あり)
・生地の厚さは全箇所で等しくなければならない(4.0mm以上5.0mm以下)
・生地の化学的処置は許されない
・生地の枚数:肩を含む両腕-2枚、上半身-5枚(前身頃左右各1、脇左右2、後身頃、女子は7枚で前身頃が左右2枚ずつ)、足:前後2枚
・縫い目はスーツの内側になければならない。最大幅12mm
・縫い目は生地の固定のためのみに許される。余計な縫い目(ex:折り目を作る)は禁止
・アンダーウェアのフードは禁止
・袖の長さと脚の長さも計測される。余裕は4cmまで。
・通気性40リットル/m2/secまで
・袖の長さ:最長、手首まで
・指、靴に固定するバンドは、調節が利かない(伸縮しない)ものしか許可しない
主なスーツメーカー:Meininger、Adidass、Qual、Mizuno

・ジュニア世界選手権  JWM=Junioren Weltmeisterschaften
毎年開催。シーズン中の1月1日に20歳以下の選手に参加資格がある(つまり2010年大会なら1990年生まれまで)。純ジャンプは男女、個人戦と団体戦(いずれもノーマルヒル)、複合は個人グンダーセンとスプリント、団体戦が行われる。08/09、スプリント競技の廃止により、個人戦はNH/5kmとNH/10kmの2種目に変わった。

・シュプール  Spur
ジャンプの助走でスキーを滑らせる溝。サマーヒルではセラミックから成り、冬は氷か雪で作られなければならない。本来、ドイツ語で痕跡、轍、車の車線の意味もある。

・ジュリー jury
裁定委員。WC/五輪/WMではTD、競技委員長、TD Assi.の3人で構成され。試合の運営に責任を持ち、インランの長さ、中断、キャンセルなどを決定する。

・ジュリーディスタンス jury distance
04/05シーズン、ジュリーディスタンスの概念は廃止され、HSがこれに代わる。それ以上飛ぶと危険とされていた距離。着地面の接線の角度30°に設定。ジュリーディスタンス(現在はHS)を超える距離が出た場合、ジュリーミーティングが開かれ、ラウンドをそのまま続行するかどうかジュリーの間で話し合われる。つまりジュリーミーティングが開かれる距離。

・ジュリーミーティング jury meeting
ジュリー会議。インランの長さ、ラウンドの中断、キャンセルなどをジュリーメンバーが話し合って決定する。

・純ジャンプ
スペシャルジャンプ。スキージャンプ。ジャンプとクロスカントリーの両方を行うノルディック複合に対し、ジャンプのみを行うのでこう呼ぶ。通称、純ジャン。「スペシャル」は特別ではなく、専門の意味。

・賞金
New 2009/2010シーズンから賞金ルールが変わる。
SJ WC スペシャルジャンプ
・ 個人戦:71,800CHFを上位30人で分ける。賞金はWCポイント1点につき100CHF。
・ex) 1位は100点×100CHF=10,000CHF 20位は11点×100CHF=1,100CHF
・ 団体戦:1位:10,000CHF 2位:6,000CHF 3位:4,000CHF

旧:ベスト10に賞金が授与される(参考までに古い賞金)。
SJ スペシャルジャンプ(01/02から) 92/93から00/01まではベスト6だった。
・一開催地1試合の場合70,000スイスフランを上位10人で分ける
1位:30,000CHF 2位:15,000CHF 3位:10,000CHF 4位:6,000CHF
5位:33,000CHF 6位:32,000CHF 7〜10位:1,000CHF
・一開催地連戦の場合1試合総額50,000CHFを上位10人で分ける
1位:20,000CHF 2位:12,000CHF 3位:7,000CHF 4位:3,000CHF
5位:32,000CHF 6位:32,000CHF 7〜10位:1,000CHF
・ 団体戦:50,000CHFを上位3チームで分ける
1位:24,000CHF 2位:16,000CHF 3位:10,000CHF

NC WCノルディックコンバインド
・ 個人戦:33,150CHFを上位20人で分ける。賞金はWCポイント1点につき50CHF。
・ex) 1位は100点×50CHF=5,000CHF 20位は11点×50CHF=550CHF
・ 団体戦:1位:10,000CHF 2位:6,000CHF 3位:4,000CHF

旧:NC ノルディックコンバインド
・個人戦:1試合賞金総額30,000CHFを上位10人で分ける
1位:12,000CHF 2位:6,000CHF 3位:3,500CHF 4位:2,500CHF
5位:32,000CHF 6位:1,500CHF 7位:1,000CHF 8位:750CHF
9位:500CHF 10位:250CHF
・団体戦:賞金総額12,500CHFを上位3チームで分ける

コンチネンタルカップの賞金は変わらず。SJもNCも女子も同額。
賞金総額1,500CHFを上位6人で分ける

ちなみに日本の大会の賞金は日本円で支払われる。

・少年組
国内戦の組別のカテゴリー。そのシーズンの12月31日現在、18歳までの選手のクラス。ちなみに国際試合では20歳以下をジュニアとする。

・女子ジャンプ SJ
世界の競技人口はまだ100人以下といわれる。女子が試合でクラスとして別れるのは中学生から。小学生までは男女混合で、女子が優勝することもある。最初の国際試合はFISのHP上では99年のFIS CUP。05からCOC。WMでは2009年リベレッツ大会から採用、2014年ソチ五輪で正式採用。

・信号
ジャンプのスタートは信号で制御されている。選手は赤信号でスタートの準備をし、黄色になったらスタートに着く。黄色はふつう10〜15秒で最長45秒まで。45秒で状況が悪ければ再び赤になり、選手はゲートから出なければならない。緑の間にコーチは状況を見てスタートの合図を出す。緑は10秒(5秒から変更)。
信号は、SJではアシスタントRDが風などの状況を見てボタンを押している。

・スキー 
ジャンプスキー 
重さ10g/cm以上。最長で身長の146%(97/98までは身長+80cmだった)。ただしBMIが20.5以上(体重+靴+スーツ)であること。
現在、使われているメーカーはAtomic、Elan、Fischer。かつてはBlizzard、Germina、Kneisl、Rossignolなどもジャンプ板を作っていた。

クロスカントリースキー 
NC
長さは最短で身長−100mm。幅は最長40mmまで。重さは2本で750g以上。構造上の制限はなく、ただし左右が同じであること。

・スキーギムナジウム Skigymnasium 独語ではSki/Schiと書いてシーと発音する。シーギムナジウム。
グルントシューレ(日本の小学校に当たる)4年のあとに入る9年制の高等学校ギムナジウムには学業と競技の両立を目的とした(競技スポーツをするジュニアに学業の機会を与える)スポーツギムナジウムがあり、AUT、GER、SUIにはウィンタースポーツに特化したスキーギムナジウムがある。一流選手を多数輩出しているシュタムス(AUT)は、ほとんどの生徒が寄宿舎に入っている。それによって授業の補填もしやくすなる。卒業試験に受かれば卒業資格アビトゥア(GER)/マトゥラ(AUT/SUI)が取れ、引退後、学業に戻ること、例えば大学入学などが可能。
シュタムスほかのスキー寄宿学校(Internat)には、大学進学資格が取れるギムナジウムのほか、Handelsschule 、Hauptschuleなどの職業学校もある。ギムナジウムの学業との両立はかなり大変なようだ。

・スタートゲート
ジャンプで選手がスタートするところ。ゲートとゲートの間隔は50cmから1m。ジャンプ台によって異なる。ゲートは気象状況や試合のレベル(参加選手の能力)に応じて設定され、ゲートによって、助走路の長さが決まる。ラウンド内でゲートを変えた場合、そのラウンドはリスタートされる。→10/11シーズンからゲートを変えられるルールができた 。ゲートファクター
団体戦ではグループごとにゲートを変えることができる。

・スタート順
基本的にはランキングが低い選手から並べられたスタートリストに沿ってスタートし、参加選手中、ランキングが一番上の選手が一番最後に飛ぶ。2本目は1本目の順位の逆順、つまり30位の選手から飛ぶ。

・スタートリスト
スタートする順番のリスト。順番は3つに分けられ、1)ナショナルグループ 開催国枠で参加する選手(その中でドロー)、2)WCポイントを持っていない選手(その中でドロー)、3)WCポイントを持っている選手はポイントが少ない順。WCランキング上位選手ほど後ろにくる。

・スプリント NC sprint
1)ノルディック複合の試合方式の1つ。前半ジャンプ1本、後半クロスカントリー7.5km。スタートはグンダーセン方式(15点=1分)。スプリントの全大会を通じてポイントがトップの選手はスプリントWCの優勝者になる。(スプリントという試合方式は08/09シーズンに廃止)
2)短距離を疾走すること。全力疾走したときの瞬発力、つまりヨーイドン!で走ってだれが早いか、ということ。スプリント力、スプリント勝負。

・スペシャルジャンプ
純ジャンプに同じ。

・スポーツ兵
欧州のいくつかの国では軍がトップスポーツ促進を支援している。軍属選手の仕事はトップ成績を出して国の名を挙げ、士気を高めること。国によって異なるが、C、Dチームぐらいまでに所属していて希望すれば、軍の支援を受けて(日当)競技ができる。年に何度か訓練に招集され、支給額は年数によって上がり、昇進もある。
スポーツ兵制度のある国:AUT、FIN、GER、JPN、NOR、RUS、SLO、SUI、SVK、SWE、USA
現在、軍に属しているジャンプ、コンバインド選手
GER:ホッケ、シュペート、アッカーマン、ベーツ、エーデルマン
AUT:コッホ、ロイツル、S.トゥルンビヒラー、M.フェットナー、ビーラー、デニフル、B.グルーバー、クライナー、シュテヒャー

・成年組
国内戦の組別のカテゴリー。そのシーズンの12月31日現在、19歳以上の選手のクラス。

・世界選手権 Weltmeisterscahaften(WM)、world championships
ノルディックスキー世界選手権。2年に一度、奇数年に開催。競技はクロスカントリー、ノルディック複合、スキージャンプ。種目はスキージャンプが個人ノーマルヒル、個人ラージヒル、団体ラージヒル、団体ノーマルヒル(行われない場合もある)。複合は
個人グンダーセン、個人スプリント、団体から、個人ノーマルヒル、個人ラージヒル(距離はいずれも10km)、団体ラージヒルに変わった各国最大で4人に出場権があるが、ディフェンディングチャンピオンは無条件に出場でき、ディフェンディングチャンピオンを有する国は最大5名出場できる。

・ゼッケン =ビブ
選手は公式練習、試合、表彰式の間、ゼッケンを付ける義務がある。
09世界選手権でゼッケンを付けていなかったデモン(USA)は失格とされた。

・壮年組
国内戦の組別のカテゴリー。そのシーズンの12月31日現在、満35歳以上の選手のクラス。




》タ行《
・団体戦
SJ スペシャルジャンプ
1チーム4人。WC、WM、五輪では1カ国1チーム。スタート順は国別順位の逆順、つまり国別でトップのチームが一番最後に飛ぶ。チーム内の飛ぶ順番は1本目と2本目で変えてはいけない。2本目には上位8チームが進む。2本目の4人目(最終ジャンパー)は2本目の3人目が終わった時点の順位の逆順で飛ぶ。アプローチの長さはグループごとに変えることが可能。1つのグループだけをキャンセルしてやり直すことも可能。

NCノルディック複合
1チーム4人(4×5km)。リレハンメル五輪までは3人1組だった。前半ジャンプは各選手
2本ずつ1本ずつ飛ぶ。後半クロスカントリーは4人のジャンプの合計点によるグンダーセン方式。つまり全員の得点を合計し、その差をタイム差に換算してスタートする。換算は40点=1分。後半CCの出走順は前半SJを飛んだ順とちがってもいい。

・チームスプリント NC
10/11、COCで試し、評判がよかったので、11/12からWCに採用される新方式。2人一組で、前半ジャンプは2人の点数の平均値が得点になり、それが後半スタートのタイム差に。後半は1.5kmを交互に1人5周ずつ、2人で10周する。

1チーム2人1組。前半ジャンプは2本ずつ飛ぶ。後半クロスカントリーは15kmを 2人で交互に(1周1〜1.25km)走る。(08/09シーズンから廃止)

・チームマススタート NC
WM、JWM、五輪では1チーム4人、WCでは3人。前半クロスカントリーはマススタートでリレー、後半ジャンプは2本ずつ飛ぶ。(08/09シーズンから廃止)

・チームツアー SJ team tour
09年開始。3カ所の開催地で5試合(団体×2、個人×3)。チームツアーの総合勝者は個人ではなくチーム(国)。スタンディングは団体戦2戦の全ポイントと個人戦3戦の各国上位2人のポイントの合計。優勝チームには10万ユーロの賞金が出る。

・テストジャンプ/テストジャンパー
アプローチや風の状態を図り、スタートゲートを設定するため、試合に出場しない(ふつうは地元の)選手が試し飛びをする。予選落ちした外国人選手がやることもある。ちなみにテストジャンプ(ジャンパー)は和製英語。英語ではフォーランナー、トライアルジャンパーだが、「トライアルは飛んだか?」と言うと、トライアルジャンパーなのかトライアルラウンド(試技)なのか、混同しやすいため、札幌では国際大会でもテストジャンプという言葉を使っている。

・テレマーク telemark
スキーを前後にスライドさせて斜面を滑るテレマークスキーの形から来たジャンプの着地姿勢の1つ。両腕を肩の高さで左右に地面と水平に伸ばし、足は前後に開き、後ろの足を曲げる。前後の足の間は靴1足分。左右の間隔はスキー2本分以上であってはいけない。着地後、テレマークは10〜15m、転倒ラインを越えるまで保たれる。

・転倒
転倒ラインを過ぎる前に体の一部やマリアル(スキーを除く)が地面に触れると転倒と見なされる。

・転倒ライン
着地面とアウトランの境目から約5mあたり、緑色、欧米では針葉樹の葉、日本では笹でマーキングされている。ここを越えるまでがジャンプの採点の対象になる。転倒は最大で10点減点。

・冬季オリンピック
1924年シャモニー大会が最初の冬季大会。SJは1960年までK90の1試合のみ。1964年からK120が加わり、1984年からは団体戦も行われるようになった。
1992年までは夏季大会と同年開催、1994年から中間の年に、4年に1回開催されるようになった。
出場者は、競技によっては強い国はより多くのクオータを得るようだが、ジャンプ、コンバインドを含め、スキー(クロカンもアルペンもスノボーも、つまりFIS)は各国4人まで。公式練習には6人までエントリーでき、一定時間までに試合(SJは予選)に出場する4人を決める。

・ドーピング doping
成績を上げるために薬物などを使うこと。選手は、フェアではない、副作用で健康を害するなどの理由から、これを禁じられていて、いつ何時でも検査に応じなければならない。持久力が要求されるクロスカントリースキーではしばしば話題に上がるが、スキージャンプでも00/01、ヴァシリエフ(RUS)の利尿剤によるドーピングがあった。ヴァシリエフは2年間の出場停止処分を受けている。more
〈禁止薬物について〉
A.興奮剤 B.麻薬性鎮痛剤 C.蛋白同化剤 D.利尿剤 E.ペプチドホルモンと類似物質


〈罰則〉
-指定薬物が検出された場合 1回目の違反:2年間の出場停止
-指定薬物が検出された場合 2回目の違反:競技から生涯追放
-治療目的で使用し、検査で陽性になった場合 1回目の違反:3カ月の出場停止
-治療目的で使用し、検査で陽性になった場合 2回目の違反:2年間の出場停止
-治療目的で使用し、検査で陽性になった場合 3回目の違反:競技から生涯追放
・トライアル trial round
トライアルラウンド。試技。本番ジャンプの前に行う採点されないラウンドのこと。またトライアルジャンパー (テストジャンパー)を指すこともある。

・トライアルジャンパー trial jumper
テストジャンパーに同じ。

・トライアルラウンド trial round
試技に同じ。

》ナ行《
・ナショナルグループ(IAワンエーグループ)
WC開催国にはナショナルグループ(IAグループ)と呼ばれる開催国枠があり、WCでは国別クオータと同数の選手に参加資格が与えられる。ナショナルグループの投入は一国につき二試合まで。
COCのナショナルグループはSJは8、NCは4。

・名寄 Nayoro
北海道北部の都市でNHとクロスカントリーコースがある。01年、04年、NCのWCが開催された。国内の冬はここで開幕する。ピヤシリシャンツェはHS100。女優の松下由樹さんは名寄出身だそうだ。

・ネーションカップ Nation cup
国別のランキング。純ジャンプは個人の全ポイントと団体戦のポイントの合計。複合は各国上位4名のポイント合計+団体戦のポイント。NCもSJと同じになった。
SJでは04/05シーズンからAUTが5連勝中。日本は96/97から3シーズン、トップだった。
cf.ワールドカップポイント

・ノーマルヒル normal hill NH
ジャンプ台の大きさ。K点が75から99mまでのジャンプ台。札幌では宮の森がこれにあたる。旧70m級。ノーマルヒル、ラージヒルという呼称は89/90シーズンから。

スモールヒル:K20 - 40m
ミドルヒル
ルル:K46 - 74m
ラージヒル
ルル:K100 - 120m
フライングヒル:K145 - 185m

・ノックアウト方式 SJ K.O.方式/Knock Out方式/ノックアウトシステム
ジャンプ週間で第45回大会(96/97)から採用されている試合方式。
予選の上位50人(トップ10はシード)が本戦に進み、その50人は1位と50位、2位と49位・・・25位と26位というように対戦式で対決し、得点が高い方が決勝(2本目)に進出する。シード選手も同様に評価され、順位がつけられスタート順(対戦相手)が決まる。シード選手が予選を棄権した場合、本戦には進めるがスタート順は最後尾、つまり50位となる。1本目の対戦の敗者の中から上位5人はラッキールーザーとして決勝に進み、決勝は30人で行われる。決勝に進んだ場合、通常のWCと同様、WCポイントがもらえる。
前日に予選が行われなかった場合、K.O.方式は用いられない。

国内では唯一、HBC杯がノックアウト方式、いわゆる勝ち抜き戦を採用している。

・ノルディックトーナメント SJ
3月、ラハティ(FIN)、クオピオ(FIN)、リレハンメル(NOR)、オスロ(NOR)の個人戦4試合。ノルディックトーナメント総合は各試合の合計点で争われる。ラハティの2戦のうち1戦は団体戦。北のジャンプ週間とも呼ばれる。

・ノルディックコンバインド=ノルディック複合 NC
スキージャンプとクロスカントリースキーの2つのノルディックスキー競技を組み合わせて競う競技。

》ハ行《

・敗者復活 SJ
ジャンプ週間のK.O.方式で対戦に負けた25人の中から上位5人は2本目に進める。ラッキールーザー。

・白馬
'92年完成。'98年長野五輪のジャンプ会場。K120/HS131のラージヒルとK90/HS98のノーマルヒルがある。

・バッケン
バッケンレコードの略。ジャンプ台記録。シャンツェレコード。ヒルレコード。バッケンはノルウェー語のBakken(丘)から。予選、試合で出されたそのジャンプ台の最長不倒距離で、予選の場合、予選通過者と同等かそれ以下のゲートで飛んだ場合のみ。転倒時は成立しない。フライングでは公式練習、試技のジャンプでも成立する。
FISはWC以外の試合で最長不倒距離が出た場合、WCのゲートよりも低い場合しか認められないとしていたが、最近は「WCのヒルレコード」として認識しているようだ。more

・飛距離点
ジャンプの得点は飛距離点と飛型点の合計からなる。
SJK点を基準に(60点)、ノーマルヒルはK点±2.0点/m(K90の場合89mだったら58点、91mだったら62点)、ラージヒル±1.8点/m、フライングヒル±1.2点/m。

NCNH±2.0点/m LH±1.5点/m (08/09 1.2点/mから変更)。

・飛型点
踏み切りから転倒ラインを越えるまでをAからEの5人の飛型審判が採点する。持ち点は1人20点満点で、減点法。踏み切りの正確性、空中姿勢の美しさ、着地姿勢などをチェックし、減点していく。5人のうち最高点と最低点を除いた3人の得点が採用される。
例 A:18.5点 B:18.0点 C:18.0点 D:18.5点 E:19.0点 =55.0点
ノーテレマークは2点、転倒は最大で10点減点される。

・ビデオ距離計測
現在、飛距離はビデオを使って計測されている。ジャンプはビデオで録画され、着地の瞬間を瞬時にコマ送りで見直して距離を確定する。ビデオが自動的に距離を算出するわけではない。現在でも飛距離審判員の肉眼による計測も同時に行われている。ビデオで撮影できる範囲には限界があり、飛ばな過ぎ、飛び過ぎでビデオ計測の範囲を超えた場合、またはビデオの故障などの場合はマニュアル計測(飛距離判定員が計測)が採用される。

ビブ bib
ゼッケンのこと。米語のビブ(よだれかけ)に形状が似ていることから。

・ピリオド period
1シーズンはSJは6つ(サマーを含む)、NCは5つのピリオドに分けられる。
ピリオドが終わるごとにWRLがアップデートされ、次のピリオドのクオータが決まる。
10/11からはNCでもサマーも加味されるようになり
、6つのピリオドになった。

・ヒルサイズ Hill Size=HS
ジャンプ台の大きさを示す。かつてのジュリーディスタンスにほぼ等しいが、ジャンプ台によってはジュリーディスタンスよりも短い場合がある。これによってジュリーディスタンスという概念は廃止された。

・ファイナルラウンド
ジャンプ本戦の2本目。決勝。1本目で30人に減らされ、スタートは順位の逆順。

・フィジオ
マッサージャー。

フェイスマスク face mask
顔を寒さ、怪我から守る。最近している選手は減った。禁止している国もあると聞く。
以下、マスクで有名な選手
アホネン:2002、マスクをやめる。理由はここ
カンテ:アホネンがエアブラシで描いた星マークのマスクがトレードマークだった。
岡部:最後に見たのは2005年
宮平:2006年の引退までしていた
伊藤有希:2008年まで

・複合
ノルディック複合、ノルディックコンバインドのこと。
このHPではスペースの都合上(つまり短い)複合、NC、コンバインドと書くことが多い。

フライング
フライングヒルで行われるスキージャンプ競技、またはその大会。現在のフライングの世界記録はルメレン(NOR)の239m。今のところ複合の試合ではフラングヒルは使われていない。
フライングの予選は1回。つまり1度の予選結果が2試合に有効。出場できるのは50人ではなく40人で、WCトップ10はシードされ、予選を通過できるのは30人。
フライングの身体への負担は大きく、1日3本飛んで体重が2kg減る。ちなみにジャンプ週間は1週間で3kg減少。エネルギー消費の一因は神経的負担で、ストレスホルモンであるアドレナリンが平常時の10-20倍分泌され、F1に等しい。

フライングヒル
K点145〜185mのジャンプ台。世界に6つしかない。ハラコフ(CZE HS205)、オーバーシュトドルフ(GER HS213)、プラニッツァ(SLO HS215)、バートミッテルンドルフ(AUT HS200)、ヴィケルスン(NOR HS207)、アイアンウッド(USA)。助走速度は100km/hにもなる。

フライング世界選手権 SJ
2年に一度、偶数年に開催。03/04シーズンから大会は4日間で行われ、1日目はトレーニング、2日目は予選、3日目は2本、4日目は2本、合計4本で争われる。

・ブレーキングトラック
アウトラン。ジャンプで着地後の惰走スペース。ちなみにブレーキングトラックは和製英語。

・プロビジョナルコンペティションラウンド NC provisional competition round PCR
試合当日、悪天候等でジャンプができない場合に備え、前日、トレーニング後のジャンプをprovisional competition roundとし、試合当日、ジャンプができなかった場合にはこの結果を使って後半をスタートする。日本語に訳すと、予備ジャンプというところか。

プロンブ plombe
封印、封緘の意味。通気性の認可(40リットル/m2/秒)を受けたスーツに付けられる。
ペナルティレース Penalty Race NC
11/12夏始まる、新しい試合方式。前半ジャンプは1本のみ。飛型点なし、WF、GFなしで、飛距離のみがカウントされる。後半は通常の10kmに前半ジャンプの差が0から5、6周のペナルティになり(150m、約22〜25秒のロス)、10kmから15km走る。
・ヘモグロビン検査 NC
クロスカントリーの前に選手はアットランダムに選ばれて血中のヘモグロビン濃度を検査されることがある。血液ドーピングはドーピングの一種。

・ヘルメット 
ヘルメットの着用は現在では義務化されている。

・ポール NC
ストック。長さは腰以上で身長を超えないこと。左右同じ長さで伸縮しないもの。左右の手に1本ずつ持つこと。重さ制限なし。




》マ行《 
・マーキング NC marking
クロスカントリーのスタート前に選手は使用するスキーにマークをつけてもらわなければならない。

・マススタート NC mass start ←09WMを最後に廃止 cf.グンダーセン
複合の試合方式(クロカンのスタート方式)の1つ。通常とは逆で先にクロスカントリー(10km)を行う。タイム差でスタートするグンダーセン方式ではなく、ワールドランキング順に並び(トップが最前列中央)、一斉に集団massでスタートする。
クロカンの勝者に120点が与えられ、2位以下は1位との時間差、1分15点で減点された持ち点で後半ジャンプに臨む。ジャンプは2本。ただしいわゆる飛型点は採点されず、テレマークなし(ラージヒル4.8点、ノーマルヒル4.0点)、転倒(ラージヒル10.8点、ノーマルヒル10点)のみが減点される。決勝(2本目)には上位30人が進む。(08/09シーズンで廃止。好きだったのに)

・マテリアル
スキー、スーツ、ウエア、靴、ヘルメットなどの用具。

・マテリアルコントロール
エクイップメントコントロール。予選、本戦で選手は無作為に選ばれ、スーツの大きさ板の長さ体重がルールに違反してないかをチェックされる。違反していれば失格となり、1本目の検査で失格になれば、得点が30位以内でも2本目には進めない。

・マン・オブ・ザ・デー SJ Man of the day
WCで、シード(WCランキングトップ10)されていない選手の中で、最上位に入った選手に与えられる賞。賞金3,000CHF。

・宮様
宮様スキー国際競技会。スキーの普及を目的に設けられた大会で、3月に札幌で開催されるFIS公認の競技会。各競技の優勝者には皇族から下賜される。 

・宮の森
札幌市にあるノーマルヒル。宮の森ジャンプ競技場、宮の森シャンツェのこと。'70年完成。札幌五輪で日本人が表彰台を独占したジャンプ台。旧70m級。'83年改修、K90に。'07WMのためHS100に改修。'09年現在、COC、宮様大会(FIS CUP)が行われている。
バッケンレコードはアンデシュ・バルダル(NOR)の102.5m(06 COC)

》ヤ行《
・雪印杯 SJ
札幌の冬の国内初戦。04年までは旭川でも開催されていた。

・ユニバー
ユニバーシアードの略。

・予選 SJ Qualification round
90/91、WCに導入。参加者が50人以上の場合、予選が行われる。予選を通過した40人(フライングでは30人)とシード(予選が免除)されたランキング上位10人が本戦に出場できる。転倒しても最長不倒距離の95%を飛べば50人に加えて本戦に参加する権利を得る。COC、複合では予選は行われない。

》ラ行《
・ラッキールーザー SJ
ジャンプ週間K.O.方式で対戦に負けたのに2本目に進めるラッキーな、敗者の中の上位5人。

・ラージヒル large hill LH  cf.ノーマルヒル
ジャンプ台の大きさ。K点が100〜120mまでのジャンプ台。札幌では大倉山がこれにあたる。旧90m級。

・ラップ NC Lap
NCの後半クロスカントリーで、周回遅れになること。その時点でレースを終えなければならない。リザルトにはLAPと書かれる。

・ラン NC run
NCで走ること。冬はクロスカントリースキー、夏はGPはインラインスケート、国内ではランニングの場合もある。

・ランディング Landing
着地のこと。

・ランディングバーン Landing bahn
着地面のこと。

・リーダービブ leader bib
トップの選手が付けるビブ。WCリーダーが黄色であったり、各トーナメントのリーダーが赤であったり。

・レースディレクター Race Director
試合を統括する。現在、FISのジャンプ部門、コンバインド部門の最高責任者。ジューリーの長。SJはヴァルター・ホファー(AUT)、NCはウルリッヒ・ヴェーリンク(GER)。試合の遂行とスポーツ的進行の両方に責任を持つ。試合の興行的かつスポーツ的進行に努める。つまり試合は成立させたいが、公平でなかったり安全でなかったりすれば進められない。TDとのちがいはTDは1つの試合に任命され、RDは選手団と共にシーズンを通して転戦する。

・ローラースキー NC roller ski
クロカンのオフトレのために開発された。インラインスケートよりもずっとクロカンに近い。地面を蹴る感覚は雪上に等しく、登りもクロカンに近い。

》ワ行《
・ワックス
スキーの滑りをよくするためにワックスが塗られ、そして削られる。ジャンプの助走速度にも影響するが、とくにクロカンでは雪温、雪質に合ったワックスの選択が勝負の明暗を分ける。強豪国にはたいがいワックスを専門に行うワックスマン(ワクサー)がいるが、大きな大会ではスキーメーカーがワックスマンを派遣している。

・ワールドカップ(WC) world cup
FIS主催の国際大会。 SJのWCは79/80から、NCは83/84年から。09/10シーズン、SJは22戦(うち団体2戦)、NCは 22戦(うち団体3戦)ある。各試合上位30名にポイントが与えられ、シーズンを通して最も多くポイントを稼いだ選手が総合優勝する。ワールドカップというシステムは、FISの役員がF1を見ていて、「転戦し、各開催地のポイントの合計で総合優勝を決める」という方式をスキーでも採用したという話だ。
ちなみにサッカーではWC=世界選手権だが、スキー競技ではワールドカップと世界選手権=ワールドチャンピオンシップは別物。

・ワールドカップ出場資格
SJスキージャンプ
・ ピリオド毎にワールドランキングリスト上位55人で、1カ国最大6人。
・ COCの終わったピリオドのCOC総合トップ3(CRL総合ではない)
・ ただし総数は1カ国最大7人。
・ IA(開催国枠)は国別クオータと同数。

NCノルディックコンバインド
・ピリオド毎にワールドランキングリスト上位50人。
・COCの上位3人。
・ 各国最大7人。

・ワールドカップ総合
ワールドカップスタンディング。ワールドカップポイントの合計のランキング。サマーGPは含まれない。
ワールドカップ総合とは現行シーズンの終わったWCのポイントの合計のランキング。ワールドランキングは常に6ピリオド(NCは5ピリオド)の合計で、ピリオド終了毎に更新される(前年同ピリオドのポイントと入れ替わる)。ゆえにWC総合とWRLの順位、および得点はシーズン終了時に合致する。
cf.コンチネンタルカップ総合とコンチネンタルカップランキングも同じ関係。

・ワールドカップB NC ←08/09からSJと同じくコンチネンタルカップとなる
ノルディック複合のWCの下のカテゴリーの大会。純ジャンプのCOCに当たる。参加枠は国別ランク1〜3位が8人、4〜8位が6人、9〜12位が5人、13位〜4人、WCポイントがない国は3人。

・ワールドカップポイント
各試合、上位30位に以下のようなポイントがつく。COCポイントも同じ
11位100点 12位80点 13位60点 14位50点 15位45点 16位40点
17位136点 18位32点 19位29点 10位26点 11位24点 12位22点
13位120点 14位18点 15位16点 16位15点 17位14点 18位13点
19位112点 20位11点 21位10点 22位19点 23位18点 24位17点
25位116点 26位15点 27位14点 28位13点 29位12点 30位11点
                               
団体戦のポイント 純ジャンプは8位までしか2本目に進めない
1位:400点 2位:350点 3位:300点 4位:250点
5位:200点 6位:150点 7位:100点 8位:50点

旧:NCの国別ポイント(ネーションカップ)←
変更:純ジャンプと同じに。
各国個人戦の上位4名の全WCポイントの合計+下記のチーム戦のポイント
1位200点 2位150点  3位130点 4位110点 5位90点 6位170点 7位160点 8位150点 9位140点  10位30点 11位125点 12位120点 13位115点 14位110点 15位15点

・ワールドカップリーダー
ワールドカップランキングトップの選手。イエロービブをつける。

・ワールドランキングリスト WRL world ranking list
SJ純ジャンプのシーズンは6つのピリオド(第1ピリオドサマーGP/第2〜6ピリオドWC)に分けられ、WORLD RANKING LIST(WRL)はピリオド終了毎の過去6ピリオドのポイントの合計のランキングで、ピリオド終了時に前年の同ピリオドのポイントが消滅していく。
このWRLの上位55人にWCの出場権があるが、記名式−ランキングされている本人に出場権が与えられるわけではなく、55位以内に何人いるかでその国の出場枠(クオータ)が決まり、誰を出すかはチームが決める。

NCピリオド終了毎の過去5ピリオドのポイントの合計のランキング。ピリオド終了時に前年の同ピリオドのポイントが消滅していく。コンバインドのサマーGPはWRLに加算されない。
旧:WC-A、WC-Bの結果から成る。
WC-Aの選手はポイントを10倍にする。31〜39位には9〜1点の追加ポイント。
WC-Bはポイントを2倍にする。
Bの1位は100点×2=200点でWC-Aの13位(20点×10=200点)と同等に立つ。
AとBの大会数の均衡を取るための計算もある。
B
・BMI (Body Mass Index) ビーエムアイ
身長と体重の割合で、スキーの長さを決める基になる。04/05、ジャンパーの痩せすぎ防止のために導入された。BMIとは本来は肥満度を表し、WHO国際保健機構は、体重(kg)÷身長(m)2=18.5以下を痩せすぎとしている。ジャンプの場合、体重に靴とスーツを足し、身長(m)の二乗で割った数値が20.0以上なら、身長の146%の長さの板が使える。BMIが20.000以上でA 身長の146%の板が使え、19.875以上19.999以下のBは145.5%。以下Tランクまで、BMIに応じて板の長さは短くなる。
A
B
C
D
E
BMI
%
BMI
%
BMI
%
BMI
%
BMI
20.000 146.0 19.875 145.5 19.750 145.0 19.625 144.5 19.500 144.0
F
G
H
I
J
19.375 143.5 19.250 143.0 19.125 142.5 19.000 142.0 18.875 141.5
K
L
M
N
O
18.750 141.0 18.625 140.5 18.500 140.0 18.375 139.5 18.250 139.0
P
R
S
T
18.125 138.5 18.000 138.0 17.875 137.5 17.750 137.0
理想と言われているヤンネ・アホネンは公称、身長1.84m、体重66kg。靴とスーツで2kgとしてBMIを計算すると...68÷(1.84×1.84)=20.083
2010/2011シーズンからはBMIは20.5に引き上げられ、板は身長の145%になる。

C
・CHF
スイスフラン CHとはComfoederatio Helvetica スイス連邦のこと。Sfr.とも。賞金はスイスフランで設定されている。日本円に換算するには、為替レートはもちろん変動するが、ざっくり言って0を二つつける感じ。09年秋は約9掛け。

・COC (Continentalcup)
コンチネンタルカップのこと。
COC J-M コンチネンタルカップ スキージャンピング メン(男子コンチ)
COC J-L コンチネンタルカップ スキージャンピング レディース(女子コンチ)
COC-NC コンチネンタルカップ ノルディックコンバインド(複合コンチ)

・CRL (Continentalcup Ranking List)
コンチネンタルカップランキングリスト

D
・DKB (Deutsch Kredit Bank) NC
ドイツクレジットバンク。ノルディックコンバインドワールドカップのスポンサー。ドイツのインターネット信用銀行。

・DNF (Did Not Finished) NC
何らかの理由(体調、怪我、差がつきすぎた)で後半クロスカントリーでゴールしなかったこと。

・DNS (Did Not Started)
エントリーしたのに出場しないこと。棄権。NCでは何らかの理由(体調、前半の成績が思わしくなかったために後半で上位入賞が望めないとき、翌日またはその後に備えて後半をスタートしない)で後半クロスカントリーをスタートしなかったこと。

・DQ (Disqualified)=DSQ
失格。主な失格理由はマテリアルのルール違反。ルールに合っていないスーツ、板(BMIルール)、変わったところではゼッケンをしていなかった、スタート時間に間に合わなかったなど。

・DSV (Deutscher Skiverband)
ドイツスキー連盟。

F
・F.F .(Foto Finish) NC
写真判定。

・FH(Flying Hill) SJ
フライングヒル

・FIS (仏:Federation Internationale de Ski 英:International Ski Fadaration)
エフ・アイ・エス、国際スキー連盟。

・FIS CUP
コンチネンタルカップの下のカテゴリーの試合。

・FISライセンス
FIS主催の試合に出場する場合、FISライセンスが必要。FISライセンスは各国スキー連盟に申請し基準に合えば与えられる(登録/有料)。FISライセンスには選手宣言にサインする必要がある。選手宣言にはFISルールに従うとか、リスクの認識とか、訴えるときは...ということが書いてある。詳しくはFISのHPに。

G
・GAP=Garmisch-Partenkirchen
ジャンプ週間の2試合目の開催地。ガルミッシュパルテンキルヒェンはガルミッシュとパルテンキルヒェンという2つの町が隣り合ってできている。「ガルミッシュ」と略されがちだが、ジャンプ台があるのはパルテンキルヒェン側なので正しくないといえば正しくない。とはいえガルミッシュパルテンキルヒェンというのは長いので、ドイツ式にGAPと略す。

・GP (Grand Prix)
サマーグランプリの略。夏のWCレベルの試合。

H
・HBC杯 SJ
北海道放送(TBS系)杯。00年から成人の日に行われているが、それ以前は3月開催だった。04年から国内戦で唯一のK.O.方式(勝ち抜き戦)で優勝が争われている。優勝賞金100万円。
予選上位16人が本戦に進む。本戦1本目(1回戦)、ペアで対決し8人が準決勝に進む。2本目(準決勝)も対決で4人が決勝へ。決勝は4人で飛び、順位を決める。1位が同点の場合は同点決勝を行う。00年から女子の部も新設。予選上4人が1回戦、2回戦ともペアで対決する。

・HS (Hill Size)
ヒルサイズ

・HTB杯 SJ
北海道テレビ放送(テレビ朝日系)。1月の札幌三連戦の土曜日の試合。

I
・ICR (International Competition Rules)
国際試合ルール。リザルトのDisqualificationにICRのいくつとあったら、国際試合ルールのその項に違反して失格ということ。

・I.G. (Individual Gundersen) NC
インディビジュアルグンダーセン

・IOC (International Olympic Committee)
国際オリンピック委員会。

J
・JOC (Japanese Olympic Committee)
日本オリンピック委員会

・JP
ジャンプ。純ジャンプのこと。

・JWM (Junioren Weltmeisterschaft)
ジュニア世界選手権。

K
・K.O.システム (Knock Out System) SJ
ノックアウト方式

・K点 ケーテン。
ランディングバーンとアウトランの分岐点。もともとはKritischer Punkt、限界点の意味。現在はKonstraktionspunkt、建築基準点。この値によってノーマルヒル、ラージヒルなど、ジャンプ台の大きさが決まり、飛距離点の基準(60点)でもある。赤い線で示されている。K90、K120等の数字はカンテからの距離。

L
・LAP NC
ラップ

・LH (Large Hill)
ラージヒル。K点が100から120mのジャンプ台。

N
・NC (Nordic Combined)
ノルディックコンバインド。ノルディック複合。

・NH (Normal Hill)
ノーマルヒル。K点が75から99mまでのジャンプ台。

・NT (Nordic Tournament)
ノルディックトーナメント

0
・OSV (Oesterreicher Skiverband)
OeはOウムラウト。オーストリアスキー連盟。

・OWG (Olympic Winter Games)
冬季オリンピック大会。

P
・P点 ピーテン
着地斜面の始まるところ。青い線で示されている。

・Provisional Competition Round=PCR NC
プロビジョナルコンペティションラウンド

Q
・Qualification Round SJ
クオリフィケーションラウンド
。Qualiと訳すのは独語圏だけか。

R
・RD (Race Director)
レースディレクター

S
・SAJ (Ski Assotiation of Japan)
エス・エー・ジェイ、全日本スキー連盟。

・SAH (Ski Assotiation of Hokkaido)
北海道スキー連盟。道連。

・SAS (Ski Assotiation of Sapporo)
札幌スキー連盟。札連。

・SGP (Summer Grand Prix)
サマーグランプリ。GP。

・SJ (Ski Jumping/Special Jumping)
スキージャンプ。スペシャルジャンプ。またNCで後半CC(クロスカントリー)に対して前半のSJ(スキージャンプ)。


・STV杯 SJ
札幌テレビ放送(日本テレビ系)杯。1月の札幌三連戦の日曜日の試合。

T

・TD (Technical Delegate)
技術代表。RDはRace DirectorだけどTDはTechnical Directorの略ではない。ICRに則り試合を遂行する責任者。

・TVh杯 SJ
テレビ北海道(テレビ東京系)杯。

U
・UVS (Universiade)
ユニバーシアード。国際学生競技会 World University Gamesの通称。2年に一度行われる。

V
・V字
スキーの先端をV字に広げて飛ぶ方法。ボークレブ(SWE)が開発。飛型点は減点されながら、大幅に距離を伸ばした。'92年からは減点されなくなった。

・Viessmann
スキージャンプワールドカップのスポンサー。空調の会社。

W
・WADA (World Anti-Doping Agency)
世界アンチドーピング機構。IOCによって設立されたドーピング(薬物使用)に反対する国際監視機関。禁止薬物や検査基準、罰則など、WADAが決めている。

・WC (World Cup)
ワールドカップ。cf.ドイツ語ではWeltcup ヴェルトカップ

・WM (Weltmeisterschaften)
ドイツ語で
世界選手権の略。ヴェルトマイスター シャフテン

・WRL (World Ranking List)
ワールドランキングリスト

・WSC (World Ski Championships)
世界選手権

・WSFC (World Ski Flying Championships)
世界フライング選手権

・146% 
スキー板の長さの規定。97/98までスキーの長さは身長+80cmだったが、98/99、身長の146%に変更。その後、選手の軽量化に拍車がかかり、体重+靴+スーツのBMIが20.0以上でなければ、身長の146%の長さのスキーを使えないこととなった。2010/2011シーズンからは145%になる予定。

・1Aグループ
ナショナルグループのこと。なぜ1Aなのかは不明。1Aというからには2Aがあったのかそれとも1Bがあったのか。

・4HT SJ
Four Hills Tournamentの略。ジャンプ週間。4STはVier Schanzen Tourneeドイツ語。4つのジャンプ台で行われるトーナメント。

・70m級
助走路の長さを表す。ジャンプ台の大きさ。現在のNHにあたる。

・90m級
助走路の長さを表す。ジャンプ台の大きさ。現在のLHにあたる。




・開催年と開催地
五輪
WM
WSFC
2018 ピョンチャン(KOR)
2017
2016
2015 ファルン(SWE)
2014 ソチ(RUS)
2013 ヴァルディフィエンメ(ITA)
2012 ヴィケシュン(NOR)
2011 オスロ(NOR)
2010 バンクーバ(CAN) プラニッツァ(SLO)
2009 リベレッツ(CZE)
2008 オーバーシュトドルフ(GER)
2007 札幌(JPN)
2006 トリノ(ITA) クルム(AUT)
2005 オーバーシュトドルフ(GER)
2004 プラニッツァ(SLO)
2003 ヴァルディフィエンメ(ITA)
2002 ソルトレイクシティ(USA) ハラホフ(CZE)
2001 ラハティ(FIN)
2000 ヴィケシュン(NOR)
1999 ラムザウ(AUT)
1998 長野(JPN) オーバーシュトドルフ(GER)
1997 トロンハイム(NOR)
1996
1995 サンダーベイ(USA)
1994 リレハンメル(NOR)
1993 ファルン(SWE)
1992 アルベールヴィル(FRA)



国名の略語
AUT オーストリア FIN フィンランド KAZ カザフスタン SUI スイス
BEL ベラルーシ FRA フランス KOR 韓国 SVK スロヴァキア
BUL ブルガリア FRG 西ドイツ NED オランダ SWE スウェーデン
CAN カナダ GDR 東ドイツ NOR ノルウェー TUR トルコ
CHN 中国 GER ドイツ POL ポーランド UKR ウクライナ
CZE チェコ GBR 英国 ROM ルーマニア URS ソ連
ESP スペイン ITA イタリア RUS ロシア USA アメリカ
EST エストニア JPN 日本 SLO スロヴェニア YUG ユーゴスラビア